アニメ・ゲームの企画・小売大手で、いわゆる「アキバ系企業」トップのブロッコリー<2706>は19日、2006年2月期の中間期(3−8月期)決算を発表した。コンテンツ開発やマーチャンダイジング、販売が低調で、売上高は前年同期比4.2%減の39億2800万円だった。また、トレーディングカードゲームなど粗利益率の高い自社製品の割合が減少したことで売上総利益が減少し、アニメの償却負担や棚卸資産評価損の増加などにより、営業損失は前年同期の2億4300万円から4億2600万円に、経常損失は同2億6500万円から4億3400万円に、最終損失は同2億9100万円から9億2600万円に拡大した。

  同社は債務超過状態の早期解消が最大の課題とし、親会社タカラ<7969>からの資金支援を受けつつ、不採算店舗の閉鎖や人件費など経費の圧縮、コンテンツ開発などにより、次期には期間損益黒字化を実現したいとしている。

  通期の業績予想は、売上高84億7000万円、経常損失4億2500万円、最終損失9億3100万円とした。

  ブロッコリーの株価は前日比39円(8.12%)高の519円で、タカラの株価は前日比1円(0.29%)安の347円で、それぞれ引けた。 【了】