レアル・マドリーの選手達がスペインを離れて既に11日が経った。日本を離れた後はバンコクへと向かう彼らはツアー終了まで残り5日間を切っている。既にかなりの距離を移動し、行き着く先々で興行試合をおこなっているのだが、ツアー序盤には出なかった不平不満がチームから出始めた。

マドリー→ロサンジェルス→シカゴ→北京→東京と移動を重ねてきたレアル・マドリー一行の総移動距離は、次の滞在地であるバンコクからマドリーに到着するのを含めると34,791キロにも及び、フライト時間の合計は51時間30分となる。この大移動を16日間の間に彼らはこなすのである。

その中で、彼らが行うのは親善試合だけではない。現地到着後は歓迎レセプション、試合後にはスポンサー等との公式ディナーが選手を待ち受けている。特に中国、日本滞在中はどこに行っても人の波が押し寄せる為、ボディガードや警備員がぴったりと選手をマーク。市内観光もままならない状態だ。中国ではいくつかのイベントをR・マドリーが一方的にキャンセルしたと中国メディアが非難している。

24日(日)に日本到着した後、R・マドリー一行は公式ディナーに出席。そして25日(月)には東京で試合をしている。これが意味するものは、練習をまともに行えていないということで、今回の世界ツアーでも、まだ2回しか練習を行っていない。

今後の試合スケジュールだが、本日、27日(水)に日本のジュビロ磐田と試合を行った後は金曜日にバンコクでもう1試合行い、今回のツアーを終了する。選手達が心配するのは、フィジカル的には十分ではないまま8月3日から始まる本当のオーストリアでのプレシーズンキャンプに突入するということ。選手達はツアーから開放され、ようやく新シーズンに向けてサッカーだけに集中できるのである。

しかし、選手達は8月20日にサウジアラビア行の噂があることをまだ知らない。


情報提供元:マルカ