安保理改革「どぶ板も必要」
日本の国連安全保障委員会の常任理事国入りをめぐり、中国がこれを阻止するための外交攻勢を強めていることについて、超党派で作る国連改革議員連盟幹事長の山本一太参院議員(自民)は13日、ライブドア・ニュースの取材に対し、「くすぶっていた歴史認識の問題もあるが、中国も韓国も危機感を持っている表れ」とした上で、安保理拡大の枠組み決議案の採決について「大きな国も小さな国も同じ1票。票をどうやって集めるか。場合によっては『どぶ板』も必要。こっちが勝つ可能性が出てくれば、普通の選挙でも怪文書が流れる。中国の反応は選挙で言うと怪文書のようなもの」との見解を示した。
常任理事国入りによるメリットについて、国益の観点から◆多大な財政的貢献をしながら安保理の政策決定に参画できない状況を打開する◆脅威となる国に対する経済制裁や批判声明など、国益に沿う形での国連決定を促す─などを提示。国際社会の利益として、「唯一の被爆国として、軍縮、非核化について常任理事国としてイニシアチブをとることは、国連の雰囲気を変え、国連が直面している問題でより健全な視点が出てくる」と国連改革そのものを促進させる効果を強調した。
国連改革議連は、政治主導で常任理事国入りを後押しし、常任理事国になった場合に果たす役割を検討することを目的に、自民・民主・公明の有志約80人が参加して、昨年10月に設立。共同代表には各党から安倍晋三氏(自民)、前原誠司氏(民主)、高木陽介氏(公明)が就任、幹事長は山本一太氏が務める。同議連では、7月末をメドに提言をまとめ、街頭演説やタウンミーティング、外国議会への働きかけなど、国内外から国連改革への世論を高める運動を予定している。【了】
国連改革議連は、政治主導で常任理事国入りを後押しし、常任理事国になった場合に果たす役割を検討することを目的に、自民・民主・公明の有志約80人が参加して、昨年10月に設立。共同代表には各党から安倍晋三氏(自民)、前原誠司氏(民主)、高木陽介氏(公明)が就任、幹事長は山本一太氏が務める。同議連では、7月末をメドに提言をまとめ、街頭演説やタウンミーティング、外国議会への働きかけなど、国内外から国連改革への世論を高める運動を予定している。【了】