スポーツカー「SC430」のシートにはレクサスのエンブレムが輝く(撮影:吉川忠行)

写真拡大 (全2枚)

トヨタ自動車<7203>は19日、北米で展開する最高級ブランド「レクサス」の国内販売開始に向け、東京都港区高輪に8月30日オープン予定の専売店舗第1号を報道陣に公開した。

 同社によると、8月に開業する専売店は140店舗。年末までに150店舗体制に、将来的には180店舗の国内ネットワークを構築する計画。富裕な層を主なターゲットにしているため、店舗の多くが高級住宅地に設置される。店構えや内装も高級な造りで、スタッフも同社が開設した専用の研修施設「富士レクサスカレッジ」で訓練を受ける。車の購入後は、365日24時間対応のレクサス専用カスタマーセンターを備え、車のメンテナンスからホテルやイベントの予約まで幅広いサービスでもてなす。

 オープンと同時に販売するのはスポーツセダンの「GS」、スポーツカーの「SC」の2車種で、その1カ月後にはさらにスポーツセダンの「IS」を追加する。価格も国産の同クラス車と比べると高めに設定される見込みで、当初の年間目標販売台数は5─6万台、2010年までに10万台を目指す。

 この日、吉田健常務は「21世紀が求める日本人の独創をプレミアムとして入れていきたい」と抱負を述べた。また笹津恭士専務は「日本人にはもてなしの心がある。日本人としてできるだけのことをやってみようと思う」と意気込みを語り、「BMWとどう違うかは、お客様に判断してもらいたい。わたしたちはそれを待ちたい」と自信を見せた。

 「レクサス」は北米で1989年にブランド展開を開始。独BMWやダイムラークライスラーの「メルセデス・ベンツ」などと競合する高級ブランドとして、高い評価を受けている。国内でも開発から販売まで「トヨタブランド」とは切り離された専任組織となり、「最高の商品」「最高の販売・サービス」といった高級路線を推し進める。【了】

livedoor 自動車

■関連掲示板一覧
トヨタ自動車