長谷部誠(撮影:佐野美樹/PICSPORT)

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9日放送、フジテレビ「すぽると!」では、元日本代表キャプテン・宮本恒靖氏と日本代表・長谷部誠による“新旧キャプテン対談”の模様を伝えた。

選手達のまとめ役となるキャプテンにとって大きな悩みの一つといえば選手間のコミュニケーションだろう。「チームの結果が出ている時って(チームの雰囲気は)いいじゃないですか。チームの結果が出ていない時にどういう行動を取れるか」と話し始めた長谷部だったが、宮本氏の心配をよそに「今のザックジャパンになってからは正直どん底、悪い時期ってないんですよ。そういう意味では僕がやっている役割というのはそんなにない気が・・・」と苦笑い。

それでも、長谷部は宮本氏に相談するかのように質問を投げかけた。「代表選手クラスになればそれぞれが意見を言ってて、やはり意見が違うことがある。そうなった時、どういう風に対処してたというか・・・」と尋ねると、宮本氏は「思ってるのに皆が違う方向に向かうのはすごい嫌で、とにかく“言って”って。例えばヒデなら試合前日のミニゲームの雰囲気が嫌だと。楽しい雰囲気じゃなくて最後までピリッとやりたい。そうじゃなくて日本代表としてずっとやってきたやり方があるから、“そこは納得してくれよ”みたいな言い方をヒデにしたことはある」とエピソードを交えて答えると、「2006年の経験を通じて思ったのはちゃんとしたステータスを持った人の集まりで、それが全部不満なくできるわけないなって。W杯みたいな戦いを成功に繋げていくためにはある種の犠牲が必要。それを俺は当時言えなかった。言えたら、もしかして変わったのかなと思う部分もある」と振り返った。

この言葉に何かしら気付きがあったのか、「犠牲の話はすごいきますね」と頷いた長谷部は、「万人が納得するものなんて出ないと思うし、それを模索し過ぎるのはよくないのかな。どこかでそれぞれが妥協じゃなく、犠牲。僕なんかはうまくやろうとしちゃうタイプなんで。今の話を聞いてそれぞれの選手が犠牲を払うっていうのは必要なことなんだなって」と語った。