29日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグで、レアル・マドリーはバイエルン・ミュンヘンに敵地で4−0と勝利し、2試合合計5−0で決勝進出を決めた。

カルロ・アンチェロッティ監督は、すでに記録的な結果を残している。レアルがミュンヘンで勝ったのは初めてであり、彼らは今季バイエルン相手に失点をしなかった唯一のチームとなった。クラブがデシマ(10度目の欧州制覇)を目指す一方で、アンチェロッティ監督はすでに4度目の決勝進出を決めている。

指揮官としてCL決勝を4度戦ったのは、1960年代のレアルの監督だったムニョス氏や、元ユヴェントスのリッピ氏だけだ。アンチェロッティ監督はこれまで、ミランで3度の決勝を戦っている(2003年、2005年、2007年)。前回の決勝からは7年ぶりだ。ジョゼ・モウリーニョ監督は3年連続準決勝止まりだったが、アンチェロッティ監督はレアルを率いて1年目で目標を達成した。

試合後、アンチェロッティ監督は次のように話している。

「ベストゲームだった。相手は最初、とても危険だったが、それから我々が彼らをとらえたね。驚くような結果で、こういうことができるのは、完璧な試合をしたときだけだ。我々はそれを実現した。すべてをうまくやったんだ。サッカーは攻撃と守備で成り立っている。こういうプレーをしていれば、こんな結果もあり得るんだ。私がチキタカを殺した? いや、サッカーは決して死なないよ」

アンチェロッティ監督は2003年と2007年、バイエルンを下して最後はCLを制覇している。

「3年連続ベスト4だったから、ファイナルに進むことが重要だった。私はレアルを12年ぶりに決勝へ導いたんだ。それを誇りに思っている。自分たちの全力で戦っていくよ」

MFシャビ・アロンソが決勝で出場停止については、次のように語った。

「3−0としてからも、試合は終わっていなかった。だから彼を下げなかった。正直、私はイエローカードに値するファウルじゃなかったと思う。彼のためにも勝利を目指すよ」

「決勝の相手? 片方はチェルシーのような経験豊富なチーム。もう片方は、アトレティコ・マドリーのような情熱にあふれるチームだ。選べないね」