前の登板は味方に足を引っ張られたが、黒田自身の調子も良くなかった。その悪い調子を引きずったままで11敗目を喫した。

kurodai-20130823

1回表、ソリアーノがタイムリーで先制。
1回裏、この日は久々にスプリッターから入る。3年ほど追いかけてきた経験でいえば、これは調子が悪いときの黒田である。
立ち上がりは変化球で抑えたが、不安は残る。

2回裏、ジョイスにシンカーを左前に運ばれる。ロニーを打ち取るがジョンソンに中前、デヘスースは打ち取る。こういう感じで切り抜けることも多いのだが、ロバトンは曲がらないスライダーを右翼スタンドへ。3失点。

3回裏、ジェニングスを歩かせる。変化球で眩惑しようとしている。うるさいゾブリストは併殺に打ち取る。
しかしロンゴリア、ジョイスに連続で被弾。結局、かわす投球を見抜かれている感じ。

4回裏、ロバトン、エスコバーに連打されるが抑え込む。

5回裏、またゾブリストに一発を打たれる。

以後6人を抑えた。続投させたのは黒田に対するヤンキースの配慮だろう。

良いときの黒田は92mph前後のシンカーを入り球として、序盤は低めにシンカー、スライダーを投げて凡打の山を築く。スプリッターはあまり投げないが、効果的に使う。
そして5回頃からギアをチェンジして94mph程度のシンカー、速球で攻めの投球に転じる。

ここ数試合、ギアチェンジがない。さらにシンカーのキレが悪い。疲れがたまっているのだろう。
エースとしての責任もあるが、本当は1日でも長い休みがほしいところだ。