8月24日(土)西武17回戦(西武D)、7-3で勝ち。対戦成績12勝5敗。この世で最も酷いバッティングを見た。嗚呼、というのは古来中国で最上級の感嘆語(詞)と言われているので、矛盾した表現なのだが、この場合は最低の落胆と言いたいのである。

摂津がなんとかHR2本打たれはしたものの連打を許さず、牧田に格の違いを見せつけた。とは言うものの、初回に失点することが最近多い。浅村の初球は栗山を打ち取ったあと、フッと息が抜けたのだろうか。それでも、たしか前回よりも1イニング多い7回まで投げたのは、エースとして最低限の仕事をした。この程度のピッチングで誉めるのは摂津に失礼だから、これ以上は触れない。

まったく活躍しなかった選手をタイトルにしなければならないほど、今日の試合の講評で避けて通れないのが、真打ち松田。5度回ってきた打席のすべてが得点圏。そのすべてで凡退。5回に至っては、無死1、2塁で送りバントのサイン。しかもバントさえ出来ず空振って三振の名人芸。踊るアホウに見るアホウではないが、バント一つできない打者も打者なら、4番に遅らせるベンチもベンチ。

タラレバだが、4番が外野フライの一つでも打っていれば、6回までに10点近く入っていた。そうすれば、摂津を速めに降ろして、キムやファルケンボーグの試運転ができる楽なゲームになって、明日を万全の状態で臨めるところだった。だから、勝てば許されるというものではない。

牧田との対戦成績を知らないが、このところ松田のバッティングは地に堕ちている。本人が嫌うのと比例して4番の柄ではないのは、見ているこちらもわかる。目を被うばかりとか、愛想が尽きたとか、それも言い飽きるほど、判で押したような凡退の山。

風林火山の監督も、あそこでバントを命じたことで、4番降格の踏ん切りがついた。明日のスタメンは、こうだ。

1 (右) 中村
2 (遊) 今宮
3 (中) 長谷川
4 (左) 内川
5 (指) 柳田
6 (三) 松田 
7 (一) ラヘア
8 (二) 本多 
9 (捕) 細川

3、4番は入れ替えても良い。いまは左右関係ないが、これだと7番までジグザグになる。松田も一応4番を張っていたから、6番ならプライドは保てるだろう(あるとしての話だが・・・)。

嫌味っぽいが、いちいちごもっともなことを言う解説の伊原氏から「まあ、6番7番あたりが妥当な打者ですから。ケッ」と言われて、お茶の間のホークスファンはぐうの音も出なかった。いつかも書いたが、プロに一生懸命という名の免罪符はない。結果がすべてだ。

松田も、ある意味犠牲者のひとりだから、また思わぬところで打つから悪く言いたくはないが、きょうばかりは4番としての適性を欠くことが証明されたわけだから、今後戻るにしても、明日はベンチスタートでも良いし、6番でも7番でも、とにかく4番という重責の座から解放してあげないと。いまはチームの勝利、連勝できるチーム状態の維持が最優先なのだ。

中村が調子を落としていたが、きょうの2本で少しずつ上向きになるだろう。今宮がせっかく調子を維持しているのに、中村がこのところ打てなかったことも、連敗の原因のひとつだった。

柳田が守れるようになればベストに近い布陣が組めると思う。江川も途中から出てきて見逃し三振2つ。微妙なボールではあったが、生存競争をしているのを忘れてはいないか? HR2ケタは立派だが、スタメンを張ってこそ値打ちがあるというものだ。

明日はバリオス―野上。西武の打者はベース寄りで構えるから内角を突きにくい。きょう4つ食らったからではないが、バリオスは前回同様、どんどん内角に投げることだ。