街路灯からスマホで情報受信 サイバーエージェントなど3社が6月開始

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 サイバーエージェントとシブヤテレビジョン、凸版印刷が5月23日、ネットとリアルを融合する「Shibuya Clickable Project(シブヤクリッカブルプロジェクト)」を発表した。近距離無線通信技術NFC搭載のスマートフォンとICタグを活用したO2Oサービスで、渋谷の街路灯に付けられたICタグ内蔵シールにNFC搭載のスマートフォンをかざすと、近隣店舗のお得情報やイベント情報といった「その場」「その時」に適した限定情報やサービスが配信されるという。提供開始は6月初旬が予定されており、今後はファッションに特化した新しいショッピング体験プロジェクトも計画されている。

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 来街者は、「Shibuya Clickable Project」を通じて街を歩きながら渋谷のお得情報やイベント情報、カフェでの特別体験サービスなどを取得することが可能。一方で、参画企業は渋谷に訪れている人を対象に情報発信ができるため、効果的な来店誘引や購買促進を期待できる。ICタグ内蔵シールは渋谷の公園通りや道玄坂、宮益坂の街路灯約300本を対象に、渋谷駅周辺の各商店街組合と共同で設置する予定だ。

 今後、「Shibuya Clickable Project」は渋谷防災地図を通じた災害緊急情報や飲食店の来店施策、クーポンの発行・管理サービス「PassKit」を利用した実店舗でのO2O施策といった様々な用途に利用される予定。NFCタグの設置ポイントを飲食店からコンビニ、ドラッグストアまで店舗内にも広げるなど地図情報サービス「マピオン」と連携したスポット情報を拡充させる計画で、位置情報に基づいた地域情報を提供して街の活性化を図るという。