台湾高速鉄道  日本から新規購入の12車両到着

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(高雄 23日 中央社)台湾高速鉄道が川崎重工業などから約68億台湾元(約196億円)で新規購入を決めた新幹線「700T型」48両(12両編成4列車)のうち、最初の12両が23日、高雄港に到着した。

新車両を載せたコンテナ船は今朝、小雨の降る高雄港に入港、75号埠頭で大掛かりな荷揚げ作業が行われた。

車両は数日をかけ高雄市郊外の燕巣基地工場に運ばれ組み立てに入り、その後の試運転を経て来年7月からの運行開始が予定されている。残り36両の納入スケジュールは、2013年から2015年にかけて1年に1列車ずつ。

この新車両は、騒音減少や省エネ、高温多湿の台湾ならではの車体カビにも強いなど、様々な機能改良が加えられているという。

全長345キロ、台北駅から南部・高雄の左営駅までを最速96分で結ぶ高鉄は2007年1月に開業、延べ乗客数は2010年8月に1億人を突破、今月17日には2億人目の乗客が誕生した。

台湾高鉄では、すでに日本から700T型360両を購入。利用者数の増加に加え、2015年には新設4駅(南港、苗栗、彰化、雲林)の開業も控えていることから、4月に車両の追加購入を決定した。