“Wake Up,Girls!”オーディション記者発表

新作アニメ「Wake Up,Girls!」のメインキャラクターを務め、かつ主題歌も歌う声優&アーティストを新人から大抜擢する『“Wake Up,Girls!”オーディション』の記者発表が、9月10日(月)に行われた。

製作陣から、世の中に一大ブームを起こしたアニメ「らき☆すた」を手がけた、監督の山本寛さん、脚本・構成の待田堂子さん、音楽の神前暁さん(MONACA)が再び集結。さらに、スペシャル・サポーターとして加藤英美里さん、福原香織さんも登壇し記者発表を盛り上げた。



“Wake Up,Girls!”オーディション記者発表

登壇後、山本監督は「この5人が一同に会するのは偶然です。他意はないです」と会場の緊張感を緩める。さらに、「このアニメの構想は1年以上暖めてきて、最初は待田さんと何かオリジナルアニメを企画したいという事から始まりました。アイドル戦国時代で、アイドルアニメも多々やっている中、なぜ、自分に声がかからないと思っていました。だったら自分で作ろうと。また、東北での震災が起こった事について、自分に何かできないか、それに自分が東北を元気にさせる事が出来ないかという事で、アイドルと震災復興を結びつけた、このアニメを考えました」と熱く、企画意図を説明をした。

今回のオーディションについては、「『Wake Up,Girls!』のメインキャストは7人ですかね・・・人数は代わるかも。キャスティングに関しては有名な声優を起用しようかとも悩んだんですが、僕の持論としてアイドルは物語なんですよ。最初は上手くいかなくてもブレイクしていく、そんな姿を与えてくれるからこそアイドルは物語なんです。そこで考えたのが、声優の方も、まったく無名の方を採用しゼロから物語をスタートするという事です。声優もアニメと刺激しあっていきたいと考えました。もちろん賭けの部分もあります」と語った。


続いて、脚本の待田さんに話が振られると、「震災後、自分もエンタテインメントに携わっているものとして何か出来ないかと考えていました。その時に監督からお話を伺い、その考えに共感しました」と説明した後、「(オーディションで)決まっていくキャストによって、キャラクターの個性なども付け加えていければ。どんな方が来るのか分かりませんが、アニメはパートパートでそれぞれに必ず役割があります。一生懸命でやる気があり、熱意がある方と一緒に働きたいです」とオーディションの重要性についても話した。

その後、神前さんも「アイドルソングは上手ければいいというものじゃない、人をひきつける事が大事。上手いという方より、人をひきつける魅力を持った原石の方と出会いたい。自分の好みで言えば、歌い方のニュアンスでキュンとくる人が僕は好きです。歌に自身がないよという方も挑戦してください」と音楽の重要性やオーディションにかける期待を語った。


製作陣の話が終わった所で、福原さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「Super a-hour DIVEII you」の収録を終えたばかりの福原さんと加藤さんの話に。今回の収録には山本監督、待田さん、神前さんも出演したらしく、「『らき☆すた』以来、5人でそろったのが5年ぶりなのでオトナになったねーという話をしました」と再会を喜んでいた。

ふたりは、今後自分たち達の後輩になる、オーディションを受ける人に向けて、「声優に興味がある方や、アイドルに憧れている方もいると思います。声優の仕事はアフレコ、歌唱、記者会見などありまして、その何でも出来る事が声優の魅力です。出来るかなと不安になるより、まずは気軽に参加してください」(加藤)、「今後は先輩として新しい子が入りやすい空気つくりをしたいですし、その子たちを見て、自分も勉強したいし、新人の子も私たちを見て勉強出来るように頑張ります」(福原)とアドバイスを送った。その一方で、「私たちもスペシャル・サポーターとしてドンドン宣伝をしたりもしますし、宜しければ出演なんかもしたいなー」と自分たちも「Wake Up,Girls!」に出演させるようにラジオ収録中にオネダリしたことを明かし、会場は温かい空気に包まれた。

記者会見終了後にはフォトセッションが行われ、『“Wake Up,Girls!”オーディション記者発表』は幕を閉じた。記者発表終了後の囲み取材および、出演者のコメントを紹介する。


“Wake Up,Girls!”オーディション記者発表


――キービジュアルが7人のシルエット出ているがこれは仮なんですか?

山本監督:仮です。キャラクター開発は進めていきますが、今後、インタラクティブな活動として、合格者7名に似せていこうかと思います。アニメとシンクロしていきます。4頭身はないです(笑)。


――お話自体は重たい内容になりますか?

山本監督:作品に対して想いが膨らめば、重くなります。しかし、せっかくのアイドルアニメなのに重くなりすぎるのは良くない。一人一人の頑張りが全てなのでその本義は忘れずにテーマ性に引っ張られすぎないことを大事にしたいと思います。


――アイドル戦国時代への意見をお願いします。

山本監督:飽和状態にあるアイドル発のユニットは今までにあっても、アニメ発のアイドルユニットはない。この作品はそこがとてもユニークです。要はやってみたかった。僕らもやりたい。食い込みたい。アイドルをアニメにのせて、テーマとして描ければ僕は良いと思う。


――2次元と3次元をシンクロさせると(コアファンから)反感を買うのではないか?

山本監督:2次元と3次元のシンクロは大きなテーマです。課題であり、命題であり、だからこそ、インタラクティブ性に未来があることは言えます。


――東北を舞台にすること以外に具体的な作品の概要はどんなことが言えますか?

山本監督:あまり言えませんが、ひとついえるのは東北を舞台に、地域振興、聖地巡礼をモチーフにして、イベントを起こす事ができるのではと考えています。アイドルだからこそイベント性が付与される。


――音源はオーディション後に制作するのですか?

神前:基本的にはオーディションで決めた子に併せて作品のキャラクターをつけます。監督と話し合ってつめているところですが、アレンジし直すことも大いに考えられます。とはいっても、当人達を実際に見てみないとわからないですね。



●登壇者コメント

山本監督:これだけのメンバーをゼロの状態で選ぶのはリスキーだと思います。逆に、その分、思いや夢を持った人と作品を作っていきたい。夢に向かって一緒に邁進していきたいと思います。

神前:アイドルに興味がある!アニソンを歌ってみたい!そういう気持ちが少しでもあれば、まず挑戦してもらいたい。僕もその中から原石を見つけたいです。

待田:どんな方が来るのかわくわくするので、いろんな個性が見たいのでまずはぜひ参加して欲しいと思います。

加藤:今回のオーディションに参加するに当たり、上手い下手は関係なくまずは挑戦して欲しい。“かと*ふく”(加藤さんと福原さんのユニット)として応援しながら、声優という立場からサポートしていくのでよろしくお願いいたします。

福原:どんな子が受けに来てくれるのか楽しみだし、わたしの母方の親戚の多くが東北出身者が多いということで、今回の作品の舞台が東北であることとリンクして、自分も東北に何かできたらいいなと思います。



■「Wake Up,Girls! 」概要

「Wake Up,Girls!」は、世の中に一大ブームを起こしたアニメ「らき☆すた」を手がけたアニメーション監督:山本寛、脚本・構成:待田堂子、音楽:神前暁(MONACA)が再び集結して製作するオリジナル・アニメーションです。
東北を舞台とした7人のアイドルを目指す少女達の青春群像劇となる予定で、主人公である7人のアイドル役を演じる声優には、今回の『avex×81produce“WakeUp,Girls!”オーディション』にて選出される新人から抜擢します。

※今後の展開メディアや時期などは未定です。


■『avex×81produce アニソン・ヴォーカルオーディション』概要

音楽、アニメ業界で数多くのヒットを飛ばしてきたエイベックスグループと、人気声優を多数抱えるプロダクションの81プロデュースが、アニソンヴォーカルを募集するオーディションを開催。
第1回は2012年2月〜3月に募集を行い、2,200名以上の応募者が集まり数度に渡る審査の末、8月に合格者6名が決定。合格者6名によるグループ「i☆Ris」(アイリス)を結成し、9月より、TVアニメ「バトルスピリッツ ソードアイズ」のエンディングテーマに起用され、11月にはCDデビューを控えている。