一度ローテを外れたダルビッシュ。しかし問題はないようだ。むしろ休養十分というところだろう。ユニフォームは白。

Darvish20120828




初回、いきなりジェニングスに初球を左前に運ばれる。2番アップトンは送る。ここまで2球。MLBでこういうケースは初めてだ。しかしダルには、こういう状況はNPBで慣れている。今日は変化球が良く切れている。コマンドも良い。後続を断って三者凡退。

しかし2回、速球系の制球が乱れ四球、二塁打。しかし続くペーニャを粘って三振、首に「遊」みたいな漢字の刺青をしたロバーツを中飛。2シームが良く機能している。珍しくスプリッター(フォーク)も投げている。これまでほとんど投げていなかった球。この試合でネタ卸しか。速い変化球で勝負する意図か。ロバトン2ゴロ。最高のリカバリー。

3回は1安打されたが無難。速球系のコマンドがよくなっている。

4回、捕手のソトとのサインのやり取りで手間取る。ソトはミットを外して指を出し、マスクも外して笑顔でマウンドへ。割といいやつだ。ゾブリストは0-2から左前に。今日の審判ブライアン・ナイトはダルに辛い。スコットを歩かせる。
ダルは下位にいつもつかまる。球数は60球を超えている。踏ん張りどころだ。ペーニャは三振。ベルトレ、珍しく緩慢なプレーで内野安打を許す。
しかし、またロバトンを3ゴロ併殺で切って取る。手間のかかる投球を続けている。

4回裏、キンズラーがシールズからライナーで左翼に飛び込む本塁打。テキサス・レンジャーズ=TEXはこれが初安打。

5回、今日はスプリッター(フォーク)を決め球に使っている。これが有効。また速球のキレがでてきた。内野安打1本を許すが問題なし。

6回、スプリッター(フォーク)で3人を打ち取る、安定感が出てきた。

7回、ダルビッシュは調子に乗る。スプリッターが通用することを確信したようで、多投する。打者はこの球に眩惑される。三者凡退。10三振。

110球。ワシントン監督は120球まで投げさせると言っていたが、アダムスに交替。

文句のない出来だ。スプリッターというNPBでもそれほど投げていない球で、突然好投したのは凄いことだ。
支援はわずか1点。TEXらしからぬ繊細な試合だったが、ネイサンも良く投げて13勝目につながった。