ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長が、『ミラン・チャンネル』のインタビューで、ミランのサポーターにメッセージを送った。

●イブラヒモビッチとチアゴ・シウバ
「我々にはイブラもチアゴも売る気がなかった。実際、最初はレオナルドにノーと答えていたんだ。我々は収支よりもハートを優先させた。それからパリ・サンジェルマンの誘いが続いたが、検討する上で特に響いたのが、来年からファイナンシャルフェアプレーがあるということだ。計算したところ、今後3、4年間の収支をまとめるには、この犠牲を払うしかないと分かった」

「誇張しているのではない。ハートは泣いていたが、我々はこの損失を受け入れなければならなかった。多くの有益な選手たちが残っているという確信を持ちながら、だ。私は、前線でイブラ不在を強く感じることはないと思う」

「センターバックについては新戦力を獲得した。(フランチェスコ・)アチェルビをすごく信頼している。だが、マーケットの終わりにチャンスがあれば、それを生かすだろう。これからその補強があることを願っている。ディフェンスだけね。ほかのポジションはとても強いと感じているからだ」

●外国人投資家
「それがいるなら、我がチームに経済的支援を望む者に対して扉は開いている。常に思い出してほしいのは、我々には夢があるということだ。我々の心や頭の最初にあるのは、ミランの利益ということだよ。ミランにとって良いことであれば、どんなことでも我々は願う」

●メッセージ
「これまで我々がつくってきたミランは、常に最高のレベルにあったわけではない。サッカー史においてどのチームもそうだったようにね。特長を持っていればいいんだ。ミランらしいパーソナリティーがあり、常に勝つために、そして楽しませるためにピッチへ向かうという任務を負っていればね。つまり、模範となるイメージのチームということで、サポーターは恥ずかしく思ってはいけない。ミランのオーナーや幹部が突然、サポーターの信頼を失うなんてあり得ないことだと思う」

●若返り
「このミランは最高のチームだ。誰もが求めていたように若くなった。繰り返すが、私は最高に満足させてくれるはずだと絶対的に確信している」

●カカー
「(アドリアーノ・)ガッリアーニ代表取締役やほかの幹部と、その件について深くは検討していない。カカーは選手としても人間としても、我々の心に残っている。そういう可能性を閉ざしはしないが、実現するための状況を見てみる必要がある」

●マッシミリアーノ・アッレグリ監督へのメッセージ
「(アレシャンドレ・)パトの9番はとても良いと思う。彼はゴールゲッターだし、だからこそ前でプレーしなければいけない。残念ながら昨季あったような、中盤でプレーすることはなしに、ね。彼はペナルティーエリアの選手だ。そこにいなければいけない」

●新時代
「役に立つかもしれない選手を見つけたら、どのように我々にとって有益かをベースにして検討する。その選手を売らなければいけないチームが、我々の評価以上を手にしたがるのであれば、我々が交渉を続けることはできない。ミランは世界で最もタイトルを獲得しているクラブだ。私は、どんなコンペティションでもトップにあり続けると確信している」