ダルビッシュは前回の敗戦で34番目の男は絶望だと思っていたのだが、結構な大差で選ばれた。数字以上に彼は人気があるのだろう。テキサス・レンジャーズ=TEXの本拠、アーリントンの観客動員数もうなぎのぼりのようだ。彼はアメリカ人から見てもハンサムなのかもしれない。

アリーグの先発投手の勝ち星と、救援投手のセーブ数のランキングに、オールスターにかかわるリザルトを入れた。

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勝ち星順で並べると、ダルは選ばれて当然という気もする。ERAが同程度で9勝のCCサバシアが選ばれたのだから。しかし、TEXは、野手でたくさん選出されているうえ、CJウィルソンも選ばれている。今回、監督推薦をしたTEXのワシントン監督にしたら、少し厚かましいと思ったのかもしれない。あるいはダルの温存を図ったか。

中間発表で、ダルが選ばれそうだとわかると、ワシントン監督は次回の登板回避をした。折角選ばれるのなら、投げさせてやろうということだろう。

9勝投手のうち、NYYの二人、ノヴァとヒューズはERAが悪い。先発投手については、まず順当な選出だ。
救援投手も内容を考えるなら、ほぼ妥当。1試合しかないMLBのオールスターでは、本当に良い成績を挙げた選手だけが選出されている。

34番目の候補は、いずれも投手だったが、先発、救援から内容の良い投手がノミネートされている。しかし勝ち星から見ればダルビッシュが圧倒的だった。この候補に黒田博樹が選ばれてもおかしくなかったと思う。

今年のMLBは、オールスター戦に気合が入っている。「まじだぜ!」みたいなCMまで作っている。しかし、毎年、辞退者が相次ぎ、試合をする前から気の抜けたビールのようになってしまっている。

今年は少しは良い試合を見せてくれるのだろうか。