韓国に世界初のトイレテーマパークが登場

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「トイレの公園」と聞いたら何を思い浮かべるだろうか? トイレの歴史がよく分かる公園? それとも、トイレにまつわる銅像がある公園? 韓国・水原(スウォン)市に4日、その両方を兼ね備えた世界初の「トイレ文化公園」なるものが登場した。

公園内には、百済や新羅時代に使われていた便器など、韓国のトイレの歴史が分かる展示物がいっぱい。しゃがみこんで顔をしかめたブロンズ像や、しょんぼり顔の少年など、かなりユニークな空間となっている。

なぜこのような公園ができたかというと、そもそも同市の元市長、沈載徳(シム・ジェドク)氏は、韓国で清潔なトイレ普及キャンペーンに邁進した人物だった。「ミスタートイレット」とも呼ばれ、2007年には世界トイレ協会の創立を記念して、洋式トイレの形をした自宅を建設。沈氏の死後、風変わりな自宅は市に寄贈され、今は「トイレ文化展示館」として多くの人が訪れる観光名所になった。公園はこの近くに造られた。

公園は5190平方キロメートルの広さがあり、市は12億4900万ウォン(約8700万円)かけて建設。今月4日の一般公開では、水原市長をはじめ国会議員や市議会議長、そして日本トイレ研究所の代表、市民200人も参席した。

水原市長は、「世界初のトイレテーマパーク。トイレ文化のメッカ、水原を象徴する場所になるだろう」と喜びを語った。

韓国を訪れる機会がある人はぜひソウル近郊の水原まで足を伸ばし、「トイレ文化展示館」と「トイレテーマパーク」に立ち寄ってみてはいかがだろうか?

参照:畿湖日報
参照:京仁日報

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