23日のEURO2012準々決勝は、王者スペインがフランスと対戦する。近年の成績ではスペインが上だが、直接対決での成績で上回っているのは、1998年のワールドカップ(W杯)と続くEUROを一度ずつ制したフランスだ。

スペインとフランスの過去の対戦は30回。EURO本大会で3度、W杯で1度、EURO予選で2度、国際親善試合で24度対戦している。成績はスペインの13勝6分け11敗だ。だが、スペインにとって警告となるのは、公式戦での6試合でスペインは一度もフランスを下していないというデータである。EUROの予選と本大会、そしてW杯本大会での成績は、1分け5敗なのだ。

それでも、スペインGKイケル・カシージャスは、次のように話している。

「過去の成績やデータを考えても、何の役にも立たないと思う。そういうものは、一瞬で変わり得るんだ。スペインが公式戦でフランスに勝ったことがないというのは事実だよ。それは、僕らが今回トライするということさ。僕らの目標は、準々決勝を突破して準決勝に進むということだけだよ」

「それまでの試合でやったこと、イタリア戦やクロアチア戦で僕らがどう戦ったかということは、人の記憶に残らないものだ。いつだって、人々の目に残るのは、最後の試合で良かったことや悪かったことなんだよ」