ユヴェントスのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)が、『ガゼッタ』のインタビューで、FWマッティア・デストロの去就をめぐる動きについて、「シエナの背後に我々がいるわけじゃない。彼の保有権を持つのがどのクラブかも知らないんだ」と語った。

それが事実なのか、マーケットにおける駆け引きなのかは、近いうちに分かるだろう。マロッタGMは「デストロについて交渉を検討する用意はある」とも認めているからだ。同GMは次のように話している。

「デストロは一切接触していない。ユヴェントスがシエナの背後にいるという報道は否定するよ。我々は外部から見てきた。もちろん、交渉を検討する用意はある。デストロは、我々が昨年つくり上げた形のために探している選手の特長を備えているんだ。モチベーションにあふれ、特にサラリーに関して一定の金額である選手ということだよ。デストロの評価額? 私は1200〜1500万ユーロ(約12〜15億円)だと思う」

一方、FWセバスティアン・ジョヴィンコについて、マロッタGMは「我々が求めているのはスターではない。勝者のモデルに役立つ選手たちだ」と述べ、こう続けている。

「彼はまだ成長する必要があった。将来が約束されている若手というのは、プロヴィンチャで経験を積まなければいけないんだ。近いうちにパルマと取引の詳細をまとめる。今日中にも発表できるだろう」

FWアレッサンドロ・デル・ピエーロの背番号10を受け継ぐのだろうか? マロッタGMは「私は何も言わない。デル・ピエーロとの比較は適切じゃないよ。デル・ピエーロはカルチョのレジェンドだ」と述べるにとどまった。

そして21日夜、ユヴェントスはジョヴィンコの獲得を発表している。パルマとの共同保有で、ユヴェントスは3年間にわたり1100万ユーロ(約11億円)を支払う。ジョヴィンコとの契約は2015年までとなった。

なお、マロッタGMは放出について「(ミロシュ・)クラシッチと(フェリペ・)メロ? いくつかのチームと話し合っているところだ」とコメント。また、インテルに対して「近年のイタリアで最も勝利したチームであり、だからこそより負債の多いクラブだ。インテルに対する攻撃ではない。客観的なデータだよ」と、物議を醸す発言を残している。