北朝鮮の労働新聞は29日、「日本の独島(日本名:竹島)領権主張は、荒唐無稽な強盗の詭弁(きべん)」と題した論説で、金日成総合大学歴史学部の見解を紹介。竹島の領有権は朝鮮半島にあるとして、日本の最近の動向について非難した。

 同紙は、偉大な指導者、金正日同志も「独島は誰も侵害できない私たちの国の神聖な領土」と述べていたと紹介。それにもかかわらず、過去朝鮮を侵略し、朝鮮人民に計り知れない不幸と苦痛を与えた日本が、私たちの国の神聖な土地である独島を強奪しようと狂奔しているとして、日本の最近の動向を説明した。

 日本では、毎年2月22日を「竹島の日」と制定し、独島を強奪すべく茶番を繰り返している。日本の保守派は「独島が日本固有の領土」と記した外交青書を2009年から発表しており、今年も同じ内容を発表。さらに、4月11日には史上初めて東京の中心で独島が日本の領土であることを主張する大規模な集会が開催されたと伝えた。

 また、金日成総合大学歴史学部は、日本の「独島領有権」という主張は、法的・歴史的に、なんら妥当性もない強盗的な詭弁(きべん)であるとして、それらを改めて国際社会に知らせるために検証を行ったという。

 同大学の論述は、さまざまな文献を例に挙げ、独島は先祖代々伝わる朝鮮の地であり、日本の史料にも独島が朝鮮の固有領土と明記されていると説明。さらに、欧州と米国の史料にも独島が朝鮮の固有領土であることは反映されており、世界は日本の「独島領権」主張は、何の歴史的根拠もない詭弁(きべん)であると認めていると分析した。

 世界が独島を私たちの国の固有の領土で認めているにもかかわらず、日本の反動層が歴史的に見ても、国際法的に見ても荒唐無稽なことこの上ない「独島領権」を続け、騒ぎ立てる下心は独島を紛争の対象とし、これを口実に朝鮮を再侵略するためであると指摘。

 日本の当局は、かつて私たちの国を占領し、歴史上では空前絶後で特大の反倫理的な犯罪を敢行したため、厳しい審判を受けた。自分の侵略の歴史から教訓を探し、日本に終局的な破滅をもたらす悪質な領土強奪策動である独島強奪策動を直ちにやめるべきであると非難した。日本は、独島の石一つでも絶対に汚すことはできない。独島は昨日も今日も明日も、永遠に神聖不可侵の朝鮮の地だと述べた。(編集担当:李信恵・田口宏)