台湾を訪問する日本の観光客数が増加。台湾メディアが現状を伝えた。

 台灣醒報(Awakening News Networks)のウェブニュースによると、「台湾観光局は日本人観光客が2010年同期より44000人増え、23.7%増し。9.2%の成長率を記録し、同時期の記録を更新したと発表した」とのこと。「観光局職員が増加の理由として、昨年台北・松山空港と東京・羽田空港を結ぶ航空路線が開通し、日本人観光客にとって交通の便が良くなった。また東日本大震災後、台湾の支援に感謝してくださる日本人も増えていることが挙げられると語った」と伝えた。観光局職員は「日本の方が最も好む観光場所は、九〓(〓はにんべんに分)と平溪。日本と歴史的につながりのある九〓(〓はにんべんに分)は、アニメ映画『千と千尋の神隠し』の背景をイメージする舞台となり、日本で公開された台湾映画『悲情城市』のロケ地としてもよく知られている」とコメントしたという。

 また台湾の大手旅行会社の「10月は日本の修学旅行時期で、台湾を選んでくれた学校も少なくなかった。20〜30代の若い日本人も台湾に来てくれるようになった。台湾グルメを中心にしたツアーが多く、自分たちで調べたレアなレストランに連れて行ってほしいとガイドに頼むケースも多々ある」というコメントも掲載。

 「台湾観光局は、人気のロケ地を回るバスツアーや周遊券を使った旅行プランなどを準備し、日本人観光客に台湾を楽しんでいただきたい、と述べた」そうで、今後も日本人観光客の増加をねらった旅行商品の開発など、力を入れていきそうだ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)