起亜自動車の新型車『レイ』が日本車『キューブ』『タント』と酷似 デザインパクリ疑惑が浮上

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韓国の起亜自動車が9日に発表したワンボックスカー「レイ(RAY)」のデザインが、日産自動車の「キューブ」と酷似していると韓国のネットユーザーらが指摘している。

「レイ」は1000ccエンジンを搭載した軽自動車。四角いボディが特徴で、室内空間が広く、子どもが立って乗り降りできるよう車体は1330mmと高めのデザインとなっている。

しかし、韓国の自動車愛好会サイトなどには、「レイ」と「キューブ」の特徴を比較する写真が掲載されており、「レイはキューブのデザインをコピーしたのではないか」という疑問の声がたくさん寄せられている。確かに写真を見てみると、「レイ」は日産の「キューブ」と似ており、さらに、ダイハツの「タント」とも似ている。キューブとタントを足して2で割ったようなデザインだ。

起亜自動車は11月29日にレイの発表記者会見を行っているが、その際にも「レイはある自動車のコピーではないかという話しがある」という質問が記者から投げかけられた。この質問に対し、起亜のマーケティング担当理事は、「日産のキューブを指しておっしゃっているのでしょう」とした上で、「1.0リッター級のレイと、1.8リッター級のキューブとは基本的な部分が違う。空間活用性の面でも、レイの方が優れている」「例えば、キューブはトランクを横に開けるが、レイは上に開ける。後席ドアの場合も、キューブは横に、レイはスライド式方式を採択している」「コピーではない」と説明している。

起亜自動車側はパクリを完全否定しているが、韓国メディアは、一部の産業デザイン専門家は外見だけでなく構造もパクっていると指摘したと伝えている。ある関係者は、「レイのデザインに問題があるということではないが、世界第5位の自動車会社が外国の自動車をそのままコピーする必要があったのか疑問」とし、「ボックスカーは日本から生まれた。起亜自動車はその技術やデザインに影響を受けたかもしれないが、ここまで同じなのは常道から外れた行為」と強く非難している。

さらにレイのパクリ疑惑は、広告面でも問題視されている。特にダイハツ「タント」と広告コンセプトがそっくりなため、写真を並べるとどっちがレイでどちがタントなのか見分けがつかないほどだ。レイは12月20日ごろ販売開始される予定だというが、パクリ疑惑が持ち上がるなか果たして韓国で成功することができるのか、注目が集まっている。

(画像上:左 レイ、右上 タント、右下 キューブ)

(画像下:上 レイ広告イメージ、下 タント広告)

※画像:ChosunBizより引用

※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。