左上から仲村トオル、柴田恭兵、里見浩太朗、勝地涼、森山未來、松田龍平、小池栄子、満島ひかり、相良飛鷹(子役)、小笠原弘晃(子役)、菊池銀河(子役)、吉永小百合、佐藤純美音(子役)、渡辺真帆(子役)

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 29日、吉永小百合の主演映画『北のカナリアたち』の製作発表会見が都内で行われ、柴田恭兵、里見浩太朗、仲村トオル、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平といった豪華キャストたちの出演が発表されたほか、出席したキャストたちがそれぞれ意気込みを語った。

 この日会見に登場したのは出演者の吉永、柴田、里見、森山、満島、勝地、松田、そして阪本順治監督、原作者の湊かなえ、脚本担当の那須真知子ら製作陣、ロケ地である稚内市長、礼文町長、利尻町長、利尻富士町長といった面々。主演の吉永は、豪華な共演者たちについて、「それぞれすてきな方でワクワクしている。黄門様(里見)もいるし、あぶない刑事のコンビ(柴田・仲村)もいます。生徒役の方たち(森山、満島、勝地、松田、小池、宮崎)も本当に芝居が上手なので、彼らのお芝居を十分に引き出せる存在になって取り組んでいきたいです」とユーモアたっぷりのコメント。続いて、ずっと吉永と共演したかったという柴田は、今回夫役という抜てきを受けて「夢がかないました。しかも夫役なので、サユリスト(吉永ファン)の方に申し訳ない。ご不満の方もいらっしゃるかと思いますが、サスペンスということを加味して精いっぱいがんばりたいです」と恐縮しながらも力強く意気込みを語った。そして、自身もサユリストであることを明かした里見は、オファーが来たときを振り返り、「いよいよ吉永さんの夫役ができると喜んでいたが、台本を見たら父親役でした。しかし吉永さんのオヤジになれることを光栄に思います。先日わたしは75歳になりましたが、天が与えてくれたプレゼントのような気がします」と喜びをかみしめていた。

 また、森山や松田、満島といった実力派若手俳優たちも、吉永をはじめとする名優たちとの共演とあってさすがに緊張の様子。「緊張しますね。(吉永のことを)母親のように慕っているので、胸を貸していただいて奔放(ほんぽう)に芝居をさせてもらえれば」(森山)、「吉永さんから緊張を和らげる雰囲気をもらえた。それに甘えて、しっかり準備をして純粋にやっていきたい」(満島)、「余計なことを考えると緊張するので、自然な気持ちで役に向かっていけたら」(勝地)、「緊張しますが、皆様と一緒にお芝居をできることや、目の前でお芝居を見られるワクワクの方が勝っています」(小池)、「こんなにすてきな方たちとご一緒できることがうれしいです、いい作品ができることを願っています」(松田)と、それぞれ真剣な面持ちでコメントを発表した。

 そして、会見終了後にすぐ北海道に出発し、12月2日からのクランクインに備えるという監督は、何度もタッグを組んだ盟友である故・原田芳雄氏の名を挙げ、「原田さんからは『もっと真剣に遊べ』と叱咤(しった)激励を受けました。厳しい中での撮影ですが、精いっぱい映画作りという遊びをがんばっていきたい」と意気込みを語った。

 『北のカナリアたち』は、東映創立60周年記念として製作されるサスペンス巨編。『告白』の原作者として知られる、湊かなえの小説「往復書簡」内の「二十年後の宿題」を基に製作される。東京の図書館で働いている川島はる(吉永)はあるとき、かつて教師をしていた土地である北海道の写真集を手にする。その胸には、最後の教え子である6人の生徒たちと、彼らが持つ天使のような歌声、そして自分と生徒たちの身に起こった悲劇の事故の記憶が刻まれていた。そして20年の時を経て川島と生徒たちは再会を果たし、それぞれの思いが交錯するうちに、事故の意外な真実が明らかになっていく。(肥沼和之)

映画『北のカナリアたち』は2012年秋以降公開予定

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映画『北のカナリアたち』オフィシャルサイト
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