イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン、FWマリオ・バロテッリ、チェーザレ・プランデッリ監督が、フィレンツェにある刑務所を訪問した。

バロテッリの自然体は、すぐに受刑者たちの心をつかんだようだ。記者会見や試合後のミックスゾーンに来るときと違い、マリオは機会のようにサインの求めに応じ、決して笑顔を絶やさなかった。

バロテッリは「ここに来ることを求められたとき、すぐに受け入れた。みんな、屈しちゃだめだ。誰にでも人生においてチャンスはあるんだ」とコメント。２日のフェロー諸島戦で、ベンチにIPadを持ち込んだことを受刑者に聞かれると、「ベンチでは（音楽を）聞いていないよ。その前に聞いていたんだ」と返答している。

また、これまでに４、５回刑務所を訪れたことがあると明かしたブッフォンは、「ここから出たら、人生をもっと尊重して、また自分にふさわしいものにしなきゃいけない」とコメント。一方、イタリア代表のプロジェクトについては、「プランデッリ監督のおかげで、僕が代表入りしてから初めて、自分たちのプレーをしようとするようになっている。パスのルートを増やしてね」と語った。

プランデッリ監督は「代表が刑務所の中に入るのは初めてのことだ」と、今回の刑務所訪問という発案を誇りに思っていると語った。一方、バロテッリの代表での今後については、「我々ではなく、彼次第だよ」とコメント。ブッフォンが、代表での最初の２年間はベンチ生活に耐えたと話したときに、プランデッリ監督はバロテッリに対し、ブッフォンをお手本にするよう促した。