「馬淵さんが経産大臣になれば改革が進む?」どうなる閣僚人事―古賀茂明×原英史対談
ガジェット通信でも時々登場して「役所が決めた変なルール=おバカ規制」について解説してくれていた原英史さんの雑誌連載がまとまって『「規制」を変えれば電気も足りる』(小学館101新書)という本になりました。この新著発売を受け、古賀茂明氏と原英史氏の対談がおこなわれました。規制についての話を中心に、話は閣僚人事等にも及びました。ここではその対談のほんの一部を紹介させていただきます。
――まさに今、閣僚人事が進んでいるわけですが、大臣こうなったらいいのにな、というのはありますか。
古賀:原子力関係で言えば馬淵さんは補佐官時代に原子力をやっていて土地勘あるっていうのと、原子力損害賠償支援機構法の処理についてはやりなおすということを言っているので、経産大臣として来たら面白いよね。
――馬淵さんが経産大臣になって古賀さん呼ばれたら受けますか。古賀:でもそういう改革等はしない条件で大臣をやらされちゃうんじゃないですか。(全員笑)
原:内閣に関しては閣僚人事で相当見えちゃうんですけども、た例えば経産大臣が馬淵さんということになれば、人事にも自由度が出ますから、古賀さんが事務次官になるという可能性はありますよね。もう一つの可能性としては行革担当大臣に長妻さん、馬淵さん等、思い切ったことがやれる方に入っていただく。そして事務局長に古賀さん。野田新総理の政権構想によれば、行政改革担当の専任大臣をおくそうなので、このような形もあるんじゃないかと。
・行政改革・規制改革担当大臣: 長妻昭
・行政改革・規制改革事務局長: 古賀茂明
古賀:私は言われれば。でも、もしそうなったら何らかのポストに民間から登用ってことでセットで原さんにも入っていただきますよ。
原:会社たたまなくちゃいけなくなっちゃうのは無理です。
古賀:国のためだから、自らを投げうってください。
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※この対談についての詳細は雑誌『SAPIO』にて紹介される予定だそうです。
【古賀茂明さんプロフィール】
ダイエー、カネボウなど事業再生のプロフェッショナル。中曾根康弘元総理をして「これは革命だよ」と言わしめた公務員改革を支え、遂には昨年末公務員改革に及び腰の民主党と衝突し、閑職に飛ばされる。震災後はエネルギー産業の未来へのたたき台となる『古賀プラン』等を公開し、議論の一翼を担う人物として注目されている、が先日経産省より「退職勧奨」という圧力を受ける。まさに「戦う官僚」。その力の源泉をきいたところ、がんとの闘病を通して「正しいことをやりたい」と考えるに至ったとのこと。
【原英史さんプロフィール】
原英史(はらえいじ) 1966年東京生まれ。東京大学法学部卒、米シカゴロースクール修了。89年通商産業省入省、07年から安倍晋三、福田康夫内閣で渡辺喜美・行政改革担当大臣の補佐官を務める。09年7月に退官後「政策工房」を設立。政策コンサルティングをスタート。近著に『官僚のレトリック』(新潮社)