イタリア代表は10日、国際親善試合でスペイン代表と対戦し、2−1と勝利を収めた。試合後、イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は、イタリア『RAIスポーツ』のインタビューで、次のように話している。

「我々はこの勝利を正しい形でとらえなければいけない。足が動き、キレがある間は、我々が素晴らしい試合をした。それから少し秩序を失ってしまったね。その点についてもっと仕事をしなければいけない。特に、ボールを持っていないときのことだ」

「我々は勇気を持ち、プレーをした。矛盾しているが、パーソナリティーが強過ぎたほどだ。(アントニオ・)カッサーノ? 彼は相手に基準点を与えなかった。正しいタイミングでスペースを突いていたね。(マリオ・)バロテッリはゴールにふさわしかった? 大事なのは、パフォーマンスが素晴らしかったということだ。プレー時間が少なくても、重要なシグナルを示すということはよくある」

「我々はこれで調子に乗ったりはしない。そういう危険はないよ。一定のプレーができるように我々は仕事をしている。スペインとの違いは目に見えたはずだ。彼らは何年もこのやり方でプレーしているからね。だが、我々もそうやって仕事をしているところだ」

この日の試合では、故郷バーリでの試合となったカッサーノがキャプテンマークをつけている。同選手は試合後、本来キャプテンのGKジャンルイジ・ブッフォンらに感謝の言葉を述べた。

「今夜のことはブッフォンやチームメートたち、監督、スタッフたちに感謝したい。試合前にキャプテンマークを渡されたときは驚いたよ。素晴らしいプレゼントをしてくれた。ジジ(ブッフォン)は素晴らしいキャプテンというだけじゃなく、素晴らしい男なんだ。オレは彼と素晴らしい関係にある。どれだけオレのことを支えてくれているか…」

また、イタリア代表でのベストパフォーマンスだったとの見解について、カッサーノは「もちろん、オレはもっとうまくならなければいけない。でも、オレは終わってなんかいないんだ。そう言っているヤツのことは全部覚えているよ。でも、今は騒動は起こさないようにしよう。オレはこれで満足さ」と語った。