八重山漁協(沖縄県石垣市)所属の漁船10隻が3日、尖閣諸島周辺で操業を始めた。東京の政治団体の企画で、同諸島周辺海域が島民の生活の場であることを国内外にアピールする。中国では4日になり同ニュースが報道され、反発の声が高まりはじめた。

 中国政府は1970年代から「尖閣諸島はわが国の領土。周辺海域はわが領海」との主張を始めた。国民の多くも「日本は尖閣諸島を不法占拠を続けている」、「かつて中国を侵略したのと同様の行為」と認識している。

 尖閣諸島周辺で日本の漁船が操業を始めたとの記事を掲載した環球網には、「捕まえて有罪判決を科せ」、「日寇(=倭寇)がまたも中国を侵略」、「実力行使でわれわれの主権を高らかに宣言する必要がある」、「ぶつけて沈めてしまえ」などのコメントが集まりはじめた。

 中国では3日「日本の海上保安庁職員が、釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)付近の海域に中国の漁政執報船に現れたことを発見。海上保安庁は(現場海域で)『日本の領海に入るな』と警告、中国側は『釣魚島周辺海域は中国の所管。わが方は正当なる業務をしている』と反論」との記事も配信され、同様のコメントが寄せられている。(編集担当:如月隼人)



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