スペイン人選手最高額となる移籍金5800万ユーロで、リバプールからチェルシーに活躍の場を移すことを決断したF・トーレス。サッカー史上でもフィーゴの6000万ユーロに次ぐ6番目に高額の移籍となった。

 シーズン途中での移籍。ベニテス監督が去って行こう軌道が定まらないチームだったリバプールからさらにエースが抜けたことで、一部のリバプールサポーターはF・トーレスを裏切り者扱いし、ユニフォームを燃やした。

 何がF・トーレスを動かしたのだろうか。移籍が決まった翌日、すでにチェルシーで練習を再開したF・トーレスは、「自分のキャリアを一歩進めて、選手として新たな目標に向かう必要性を夏から感じでいた」と言う。運命の悪戯なのか、なんとチェルシーとして戦う初戦の相手が、古巣リバプールになってしまった。

 「運命としか言いようがない。あまり良いことではないがどうなるだろうね。リバプールに対しては良い言葉しか見つからない。自分をトッププレーヤーの一人にしてくれた。とても幸せだった。しかし、今はチェルシーのために戦う。もし試合に出るチャンスがあればゴールを狙う」と意気込んだ。F・トーレスの新たな挑戦は、皮肉にも3シーズン半を過ごした古巣相手に始まる。

(スペイン通信)