メッシ、シャビ、イニエスタのバロンドール候補3人が束になってもかなわない――? そんな正確無比のキックを誇るタフな新メンバーが、来年からバルセロナにお目見えする。

 レキップ紙が9日に紹介した“新兵器”の名はゴレアドール・トレーニング。フランス生まれの練習用マシンだ。元プロサッカー選手のステファン・ダルモン氏が開発した。

 シュートやセンタリングを繰り出すマシンはこれまでにも数多く存在したが、ゴレアドールの売りはその抜群の精度。45メートルの距離があっても、わずか50センチの誤差で狙ったポイントに届くという。

 ボール30個の装着が可能でリモコンで操作もできるため、ひとりでの練習にも利用できる。とくにゴールキーパーの練習で威力を発揮するという。たとえばゴールバーすれすれのボールなどは、いくら名キッカーでもそう連続してきわどいコースに蹴れるわけではないから、練習の密度ががぜんアップすることになる。

 専門家からも「正確さは驚くばかり」(元GKでボルドーやトゥールーズの監督を歴任したエリ・ボープ氏)、「育成に力を入れるクラブなら必需品」(TF1局で長く解説を務めたジャン=ミッシェル・ラルケ氏)と評判は上々。1万8000ユーロ(約200万円)と値は張るが、メーカーは「スポンサーのロゴをつけてハーフタイムのアトラクションに使えば、資金のメドは立つだろう」とセールスポイントをアピールしている。