「日本のフカヒレ加工は残酷」報道、中国で反日コメント
英国で16日、日本のフカヒレ加工場を「まるで地獄だ」などと批判する記事が発表された。中国メディアが同記事を紹介したが、寄せられたコメントの多くが、日本を批判するものだ。
記事は写真を多用し「工場の床はサメの血で染まっている」、フカヒレスープを作るためだけに、フカヒレを取っている」、「ヒレを取られた後、サメは捨てられる」、「サメの生息数は減少傾向にある」などと紹介し、フカヒレ加工を「残忍な殺りく」と批判した。
同記事を掲載した中国のニュースサイト「環球網」には、コメントが寄せられ続けている。うち多くが、日本人を非難するものだ。日本人は凶暴だと断じたり、南京では30万殺したのだから、不思議ではないとの書き込みがある。
日本人に対してはなく、人類は絶対に報復を受けるとの書き込みもある。中国人がフカヒレを好きなことが原因との意見もあるが、それほど多くない。
干ししいたけやフカヒレなどの乾物は歴史上、日本から中国への重要な輸出品だった。江戸時代にも日本産の、「ナマコ、フカヒレ、アワビ(俵物三品)」が清国で珍重された。
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◆解説◆
日本のサメ・エイ類の水揚げは2−3万トン程度で推移している。フカヒレが利用されるのは宮城県気仙沼などで水揚げされるネズミザメで、1992−2007年の年間漁獲量は1400−4000トン。皮や肉も利用されている。中国のサメ類漁獲高は1990−2000年時点で、年間4万−8万トン。(編集担当:如月隼人)
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