サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦で、イングランドはドイツに惨敗を喫して44年ぶりの王者奪還の夢は打ち砕かれた。チームの中心的存在であるはずのルーニーは不調が目立ち、これといった活躍ができないまま南アフリカの地を去ることとなった。そんなルーニーの不調について「胸毛をそったからだ」という意見が出ている。騰訊網スポーツチャンネルが伝えた。

 ドイツ戦の試合終了後、ピッチ上でドイツ選手とユニフォームを交換するためにあらわにしたルーニーの胸には、トレードマークともいえるフサフサの胸毛が跡形もなくそり落とされていたと、地元イギリスのメディア・デイリーメイルが伝えた。

 スポーツ専門メディアのESPNSTAR中国語版はこの件に触れ、旧約聖書に登場しオペラ作品としても有名で、髪の毛が弱点という怪力の持ち主・サムソンが登場する「サムソンとデリラ」のストーリーを紹介した。サムソンが髪の毛をそられたことで力を失い、とらえられてしまったように、ルーニーも胸毛をそったことで本領を発揮できなかったという。

 あくまでも「つまらない考察」という断りがあった上での話だが、人間の毛に不思議な力が宿るという伝説は洋の東西を問わず存在する。日本でも、日本人形の髪の毛が伸びるという話がその生命力とともに話題となるし、「四谷怪談」のお岩さんが死の直前に髪をすくシーンも有名だ。迷信といってしまえばそれまでかもしれないし、ルーニーの場合は髪の毛ではなく胸毛なので当てはまるかどうかも微妙だが、妙な説得力を持った「つまらない考察」ではある。(編集担当:柳川俊之)



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