誰もがジョゼ・モウリーニョ監督を追ってレアル・マドリーへ行くことを望んでいる。少なくとも、その考えに魅力を感じてはいるようだ。最初にインテルファンを恐怖におののかせたのは、チャンピオンズリーグ制覇を果たした直後に、インテル残留に疑問符をつけたFWディエゴ・ミリートだった。その後、彼はまた考え直しているが、今度はMFヴェスレイ・スナイデルの番だ。母国オランダの『デ・テレグラーフ』のインタビューで、スナイデルはレアル復帰の可能性について、「すべてが可能だ」と話しているのである。

ヨーロッパ王者としてレアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウへ戻るという、センセーショナルな出来事もあり得るというわけだ。バイエルン・ミュンヘンを下して欧州を制覇してから1週間も経たずして、スナイデルはレアルへ戻るためにインテルを去る可能性を排除していない。サン・シーロに来てからわずか12カ月。インテルが3冠を達成する上で決定的な役割を果たした彼は、レアルの次期指揮官に就任することが濃厚なモウリーニョ監督と働き続けたいとの希望を隠さなかった。

「レアルへの復帰? すべてが可能だよ。それについてはまだモウリーニョ監督と話さなければならない。僕はインテルで3つのトロフィーを獲得した。だから、僕のことを落胆させるようなことはないと思うんだ…」

インテルと2013年までの契約を結んでいるスナイデルだが、彼のコメントからは、スペインからの呼びかけに対してレアル移籍を考えていることがうかがえる。

また、インテルはFWマリオ・バロテッリの去就についても決めなければいけないようだ。同選手の代理人を務めるミーノ・ライオラ氏が、「今はシーズンの終わり方にも、彼がグループに戻ったことにも満足しているよ。将来については、まだクラブと話さなければならない」と話している。

問題を抱えたモウリーニョ監督が去ったとしても、それでバロテッリの問題がすべて解決するわけではないようだ。ライオラ代理人は次のようにも続けている。

「問題がモウリーニョとだけのものだったかは分からない。だが、私はそうじゃないと思っている。話し合いはオープンにするし、今はインテルがこれらの重要なトロフィーを獲得したことを喜べるようにしよう。少なくとも、我々は誰ともコンタクトをとっていない。マリオはもう叩かれてはいないんだ。いずれにしても、インテリスタたちを落ち着かせたい。この歴史的瞬間を楽しませるべきだ」