「我々は流れを変えなければいけない」。ユヴェントスに就任後初の勝利を目指すアルベルト・ザッケローニ監督がこう話している。チームからはポジティブな兆候がうかがえているようだ。14日に行われるセリエＡ第24節のジェノア戦を前に、記者会見に応じた同監督は、「良い一週間だった。ケガ人は減ってきており、気分も上がってきている。自信もついてきているよ」とコメント。大変なテストとなるジェノア戦について、「回復期間が終わり、我々は治ったのかどうかを見てみよう」と語った。

「我々は良い練習をしてきた。医務室のベッドはほぼすべて空きになったよ。回復した選手の名を挙げる前に、最終練習を待たなければいけないが、ゆっくりと全員が戻ってきている。彼らがピッチにいるのを見るのは、全員の気分を良くさせるものさ。イアクインタ？　この数日でコンディションを取り戻す練習を始めた。かなり激しくやっているよ。彼は長いこと離脱していたが、急いでくれるはずさ。それだけの肉体的な力を持つ選手だ。彼はリスタートしたいと強く願っている。だが、再び走り始めたときにちょっとした問題を抱えたんだよ」

「一つのポジションが別のポジションに何をさせられるかどうかだ。GKが困っていれば、それはチームがあまりカバーできていないということであり、前線に良いボールが届かなければ、それはDFや中盤の責任でもある。アマウリ？　彼はコネでユーヴェに来たわけではなく、素晴らしいクオリティーを示して加入した選手だ。ゴールを決めていないときでも、我々にとっては常に重要なプレーヤーだよ。長いこと得点が入らないというのは、（フィリッポ・）インザーギにだってあったことだ。だが、アマウリがほかの選手のためにポストプレーをしてくれれば、我々は勝つことができる。グループ内には一切の衝突がないと保証できるよ。私に対しても、選手同士でもね」

「ネガティブな時期が続いて、回復期間というのが必要だ。それが終わったかどうかは、明日を見てみよう。我々は流れを変えなければならない。私はずっと、とても競争力のある組織なんだと確信しているよ。理論上は我々を上回るのはインテルだけだ。それを選手たちに納得させなければいけない。自信は増してきているが、我々は結果の支えも必要としているんだ」

「ジェノアのことは恐れてない。敬意は払っているけどね。（ジャンピエロ・）ガスペリーニは優秀な指揮官さ。彼の昨年の成績は、（ジョゼ・）モウリーニョや（マッシミリアーノ・）アッレグリと比べ、それほど下回ってなどいないと思う。だから私は、『パンキーナ・ドーロ（年間最優秀監督賞）』についてはこの３人を候補にしたいな。監督の存在がどれだけ影響するか？　それはクラブ次第だ。クラブが監督を支えれば、とても重要になってくる」

「３バックについていろいろと騒がれているが、それほど前のフォーメーションと変わっているわけではない。選手たちは止まっているわけじゃないんだ。ときには３人で守り、４人で守るが、５人で守るときもある。フォーメーションとは柔軟なもので、大事なのは解釈だよ。（マルティン・）カセレスはDFとサイドハーフとどちらが良いか？　DFに慣れているけど、中盤サイドをやれるだけの特徴もすべて備えている。（セバスティアン・）ジョヴィンコ？　３／４の位置からベストを出せる。ライン間でフリーになれるし、スピードもあるね」

「サポーターの感情はパフォーマンスに応じて変わる。我々は彼らを再び取り戻さなければならない。落胆しており、唯一の解決策はピッチで答えを出すことなんだよ」