元日本代表監督で、現在はギリシャのオリンピアコスを率いるジーコ監督が、自身の今後について言及した。同監督はかつてウディネーゼ時代に活躍したイタリアで指揮を執る準備はできたとしながらも、セレソン(ブラジル代表)就任には関心がないという。

−監督業を楽しんでいますか?
「もう自分の仕事だと感じているよ。自分にどれだけの価値があるかも、どの道を進むべきかも分かっている」

−その道がイタリアに続くということは?もしくは、ブラジル代表のベンチですとか…。
「イタリアのクラブとはすでに2年前、コンタクトがあった。でも、私の準備ができていなかったんだ。今はどんなチームでも準備できているよ。ただ、セレソンは別だ。興味ないね。まだ正しいメンタリティー、プロジェクトがないんだ。とにかく、ドゥンガ監督には賛辞を送りたい。彼のことは結果が物語っている」

−イタリアでは、ミランのアレシャンドレ・パトとロナウジーニョ、ユヴェントスのジエゴが代表から外れていることが大きく騒がれています。
「彼らは電車を逃したんだ。そして、ポジションをつかんだ選手がうまくやっている。彼らの誰もワールドカップ(W杯)に出ない恐れはあるね。ただ、チャンスはそれぞれあったんだ。それを生かさなかったんだよ。今の彼らはハードに働くしかない。文句を言わずにね」

−W杯にパトがいないのは、残念ではないですか?
「彼にはこれから満足するための時間が十分にある。将来的にはバロンドールにふさわしい。ただ、チームのためを考えることを学ばなければいけない」

−ロナウジーニョはようやくそれに成功してきています。
「彼は全盛期に戻れるよ。すべては彼の意識次第だ。彼はプレーを楽しむが、サッカーは準備することでもあるんだよ」