ネットブックとモバイラーの救世主!次世代の高速データ通信「WILLCOM CORE XGP」【最新ハイテク講座】
低価格なインターネット端末としてネットブックが急速に普及しているが、インターネット利用がメインであるネットブックの一番の悩みは屋外での通信環境だ。
ネットブックには、無線LAN機能を備えたマシンも多いが、屋外で利用可能な無線LANエリアは限られており、見つかってもサービス提供会社と契約してければ利用できないのが現状だ。
無線LANが屋外のモバイル通信の決定打とならない今、携帯電話のようにいつでもどこでも高速なデータ通信を実現できるサービスがいくつか登場している。ウィルコムの「WILLCOM CORE XGP」もそうした高速なデータ通信のひとつだ。
「WILLCOM CORE XGP」は、他社の3G/HSDPA方式のデータ通信速度 最大7.2Mbpsに対して、20Mbpsを超える高速通信を実現できる点が注目を集めている。
そこで今回は、今後のデータ通信で注目されている「WILLCOM CORE XGP」についてフォーカスしてみた。
■「WILLCOM CORE」ってなに?
「WILLCOM CORE」とは、XGPを核にさまざまなテクノロジーを組み合わせてユーザーに最適な環境を提供する、ウィルコムの新しいデータ通信サービスの総称だ。
「WILLCOM CORE」には、携帯電話でお馴染みの3G/HSDPAの通信方式を採用した「WILLCOM CORE 3G」と、次世代の高速モバイルデータ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」という2種類のサービスが存在する。
■「WILLCOM CORE XGP」の特徴
「WILLCOM CORE XGP」は、国際電気通信連合(ITU)より国際標準として勧告されている通信規格「XGP:eXtended Global Platform」を採用したウィルコムの新しい高速モバイルデータ通信サービス。次の4つの特徴を持っている。
・高速な通信速度
「WILLCOM CORE XGP」は、最大20Mbpsの高速なデータ通信を実現。屋内外を問わずに快適なブロードバンド環境を実現する。
・高い収容性
携帯事業者の多くが採用している「マクロセル方式」は、1基地局で広いエリアをカバーしているので、繋がりやすい反面、1基地局に多数のユーザーが集中すると、1ユーザーあたりの通信速度が低下するデメリットがある。
ウィルコムは、PHS事業で10年以上にわたり培ってきた「マイクロセル方式」を「WILLCOM CORE XGP」でも採用。多数の基地局によってエリアをカバーするので、1か所にアクセスが集中しても実効速度が落ちにくいわけだ。
・上下対称
「WILLCOM CORE XGP」では、下りだけでなく上りも最大20Mbpsという高速な通信速度を実現する。デジタルカメラで撮影した写真や、デジタルビデオカメラで録画したムービーなど大容量のデータも高速にアップロードすることができる。
・常時接続
「WILLCOM CORE XGP」の特徴となる「上下対称最大20Mbps」と「高い収容能力」を活かすことで、モバイルでは難しいとされる常時接続を実現。安心・安全性を活かした医療分野のICT化や、定点カメラによるセキュリティサービスへの応用など、幅広い活用が期待できる。
■「WILLCOM CORE XGP」を支える技術
携帯電話では通信に用いる周波数帯を半分に分割して送信と受信で別々の々周波数を使用する「周波数分割複信(FDD)方式」を採用しているのに対し、「WILLCOM CORE XGP」では上りと下りで時分割して同じ周波数を使う「時分割複信(TDD)方式」という技術を採用した。上りと下りで同じ帯域を使用できるので、データを送受信する幅が広く効率が良いわけだ。
さらに「WILLCOM CORE XGP」では、TDD方式をベースに基地局間の電波干渉を抑制しつつ周波数の利用効率を高める「スマートアンテナ」や、同一セル内で同じ周波数を再利用できる「空間分割多元接続(SDMA)」などの応用技術により高速化を実現している。
■「WILLCOM CORE XGP」が作る未来
「WILLCOM CORE XGP」は、登場したばかりの通信サービスだが、さまざまな用途での活用が期待されている。
フジテレビジョンは、XGPの高速な上り通信速度を利用し、機能的に運用できるハイビジョン対応の報道取材用ネットワークの実験を予定している。
また阪神電気鉄道は、鉄道沿線エリアをカバーするXGPネットワークの実現に向けた技術検証を実施中だ。
以上のように、従来のデータ通信では不可能だったサービスが、次世代の高速データ通信「WILLCOM CORE XGP」の登場により実現できる可能性が出てきた。外出先でも屋内と同様の高速なネット環境を実現できる日も、そう遠い日の話ではないのだ。
参考:
・「WILLCOM CORE」
・ウィルコム
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「WILLCOM CORE XGP」は、他社の3G/HSDPA方式のデータ通信速度 最大7.2Mbpsに対して、20Mbpsを超える高速通信を実現できる点が注目を集めている。
■「WILLCOM CORE」ってなに?
「WILLCOM CORE」とは、XGPを核にさまざまなテクノロジーを組み合わせてユーザーに最適な環境を提供する、ウィルコムの新しいデータ通信サービスの総称だ。
「WILLCOM CORE」には、携帯電話でお馴染みの3G/HSDPAの通信方式を採用した「WILLCOM CORE 3G」と、次世代の高速モバイルデータ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」という2種類のサービスが存在する。
■「WILLCOM CORE XGP」の特徴
「WILLCOM CORE XGP」は、国際電気通信連合(ITU)より国際標準として勧告されている通信規格「XGP:eXtended Global Platform」を採用したウィルコムの新しい高速モバイルデータ通信サービス。次の4つの特徴を持っている。
・高速な通信速度
「WILLCOM CORE XGP」は、最大20Mbpsの高速なデータ通信を実現。屋内外を問わずに快適なブロードバンド環境を実現する。
・高い収容性
携帯事業者の多くが採用している「マクロセル方式」は、1基地局で広いエリアをカバーしているので、繋がりやすい反面、1基地局に多数のユーザーが集中すると、1ユーザーあたりの通信速度が低下するデメリットがある。
ウィルコムは、PHS事業で10年以上にわたり培ってきた「マイクロセル方式」を「WILLCOM CORE XGP」でも採用。多数の基地局によってエリアをカバーするので、1か所にアクセスが集中しても実効速度が落ちにくいわけだ。
・上下対称
「WILLCOM CORE XGP」では、下りだけでなく上りも最大20Mbpsという高速な通信速度を実現する。デジタルカメラで撮影した写真や、デジタルビデオカメラで録画したムービーなど大容量のデータも高速にアップロードすることができる。
・常時接続
「WILLCOM CORE XGP」の特徴となる「上下対称最大20Mbps」と「高い収容能力」を活かすことで、モバイルでは難しいとされる常時接続を実現。安心・安全性を活かした医療分野のICT化や、定点カメラによるセキュリティサービスへの応用など、幅広い活用が期待できる。
■「WILLCOM CORE XGP」を支える技術
携帯電話では通信に用いる周波数帯を半分に分割して送信と受信で別々の々周波数を使用する「周波数分割複信(FDD)方式」を採用しているのに対し、「WILLCOM CORE XGP」では上りと下りで時分割して同じ周波数を使う「時分割複信(TDD)方式」という技術を採用した。上りと下りで同じ帯域を使用できるので、データを送受信する幅が広く効率が良いわけだ。
さらに「WILLCOM CORE XGP」では、TDD方式をベースに基地局間の電波干渉を抑制しつつ周波数の利用効率を高める「スマートアンテナ」や、同一セル内で同じ周波数を再利用できる「空間分割多元接続(SDMA)」などの応用技術により高速化を実現している。
■「WILLCOM CORE XGP」が作る未来
「WILLCOM CORE XGP」は、登場したばかりの通信サービスだが、さまざまな用途での活用が期待されている。
フジテレビジョンは、XGPの高速な上り通信速度を利用し、機能的に運用できるハイビジョン対応の報道取材用ネットワークの実験を予定している。
また阪神電気鉄道は、鉄道沿線エリアをカバーするXGPネットワークの実現に向けた技術検証を実施中だ。
以上のように、従来のデータ通信では不可能だったサービスが、次世代の高速データ通信「WILLCOM CORE XGP」の登場により実現できる可能性が出てきた。外出先でも屋内と同様の高速なネット環境を実現できる日も、そう遠い日の話ではないのだ。
参考:
・「WILLCOM CORE」
・ウィルコム
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