開幕6連敗を喫し、26日現在も7勝12敗と最下位をひた走る横浜ベイスターズ。オープン戦では、若手を積極登用しながらも、結果が出ないとみるやベテラン勢を投入、大矢明彦監督の采配にも疑問を抱く声が集まる中、野球評論家の江夏豊氏は“ある決断”を求めた。

これは、27日(月)発売の男性誌『週刊プレイボーイ』の人気コラム『江夏豊のアウトロー野球論』で語ったもので、江夏氏は、「今年も最下位を独走するのではないか――。横浜の戦いぶりを見ると、そう思わざるをえない」という書き出しから、低迷する横浜に対し、「相手云々よりもいまだに自軍の戦い方を模索している」と言い放つ。

また、若手中心のチーム作りから一転、連敗が続くと急にベテラン・佐伯&金城を使い始めたことにも触れ、「なんのために昨オフ、ベテランの石井琢を放出したのかわからない」とバッサリ。それでも「今の横浜のように、低迷するチームに必要なのは若手の活気」であると唱えた。

だが、ここで問題となるのは“出番を奪われたベテラン”と指摘する江夏氏は、「いちばん困るのは、起用に関する不平不満をベテランが陰でこそこそ言うこと」と語り、「そんなベテランはあえて切らなければいけない。今、大矢監督に求められるのはこうした決断」だと進言した。

同コラムの後半では、そんな横浜の“光明”そして“理想”についても言及している江夏氏だが、果たして、横浜の巻き返しは現実のものとなるのだろうか?

<毎週月曜日発行:週刊プレイボーイ 超特大合併号より>