HBC「雪まつり」ページ 「韓日」「独島」記述に抗議「メル凸」
60回目を迎える「さっぽろ雪まつり」をめぐって、思わぬ騒動が起きていたことが分かった。地元放送局が、放火で焼けてしまった韓国の国宝「崇礼門(略称: 南大門)」の雪像を出展したのだが、これを紹介する特設ページに、「独島」という表現があったことが発覚。特設ページのスポンサーに抗議のメールが寄せられ、問題の表現は削除された。放送局によると、担当者の不注意が原因だといい、「報道機関としてはお恥ずかしいこと」と話している。
問題となったのは、北海道放送(HBC、札幌市)がさっぽろ雪まつり用に開設したページの記述だ。さっぽろ雪まつりは2009年2月5日〜11日にかけて開催され、HBCでは、札幌大通公園7丁目に「HBC大韓民国広場」を出展。08年に放火で焼失してしまった韓国第1号の国宝「崇礼門(略称: 南大門)」を、雪像で一足早く「復活」させた。雪像の様子は、2月5日午前の「JNNニュース」でも全国に生放送で紹介された。
「韓国側の資料の表現を、そのまま使ってしまった」
ところが、雪像を紹介するページ冒頭の、こんな記述が問題化したのだ。
「ここは、国際親善の広場『HBC大韓民国広場』です。韓日両国は、1965年12月に基本関係条約を締結し、国交正常化されました。その後の両国関係強化も、独島(日本名=竹島)や過去の問題等のため必ずしも平坦な道のりではなかったですが(後略)」
「韓日両国」「独島(日本名=竹島)」と、「韓国側」の表現が連続して登場したことから、一部のネットユーザーの反発を呼んだ。そして、特設ページに広告を出稿していたスポンサーにメールで抗議をする「メル凸」が行われた。
HBC広報部の説明によると、問題の記述は08年12月22日から公開されていたが、スポンサー2社に対して2〜3通ずつ抗議のメールが寄せられ、HBCでは1月30日にスポンサーからの連絡を受けて初めて問題を把握したという。HBCにも、週末から週明け(1月30日〜2月1日)にかけて、40〜50通の抗議メールが寄せられ、2月2日の午前10時頃、問題の記述は削除された。
「独島」といった表現が掲載されてしまった経緯について、HBCの広報部では、
「担当者が日本や韓国の資料をもとにウェブを作成したのですが、韓国側の資料の表現を、そのまま使ってしまった部分がありました。文章中でも、『韓日』『日韓』という表現が混在していました。報道機関としては、お恥ずかしい限りです」
と話している。
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