倉木麻衣「24 Xmas time」通常盤 / 2008年11月26日発売 / 1,050円 (税込) / VNCM-6010
 1999年12月8日に発売したシングル「Love, Day After Tomorrow」でのデビューから、まもなく10年目に突入する倉木麻衣。10月13日の秦野市文化会館・大ホールを皮切りに現在、全国14公演による「Mai Kuraki Live Tour 2008 “touch Me!”」を開催中の彼女が、11月26日には記念すべき通算30作目のニューシングル「24 Xmas time」を発売。普段メディアへ露出する機会が少ない、彼女の素顔に迫った。

第1回「自分自身にもっと触れてほしい」(2008年11月19日)
第2回「100%満足したことは、今まで一度も無い」(2008年11月26日)

――倉木さんにとって、音楽以外の“癒し”とは何ですか?

倉木麻衣(以降、倉木麻衣):ソファに横になって映画を観ている時とか(笑)。それでも詞とかを書いて煮詰まったりすると、外に出て自然がある場所で、犬を飼っているので一緒に散歩しに行ったりしていますね。

――普段、映画や読書など音楽以外の趣味や、それが音楽に還元されることもありますか?

倉木:私はもう映画がすごく好きで、普段はほとんど音楽を聴いたり、映画を観ていたりするんですね。映画ってすごくいいなと思うのは、今回の「24 Xmas time」の歌詞にも「シネマ風な」と入れたんですけど、最後に夢と希望を持って終われるような映画って多いと思うし、そういう映画が好きなんですよね。そういう部分で、映画を観ていて感動をもらったりすると、それを音楽に反映して曲を作ったりできると思うので、映画はすごくいいなと思います。

――自分が映画を観ていて感動するように、自分も歌で人に感動を与えたいというのが根本にあるんだなと思いますが、10年目を迎えるにあたりデビュー当時から変わらないことはありますか?

倉木:やっぱり歌が大好きだという所が変わっていないと思いますね。熱い気持ちは、デビュー当時よりももっともっと熱くなっていると思います!

――10年で特に変化を感じるのはどんなことですか?

倉木:制作の手法なんですけど、まず歌を付けて、コーラスを付けて、アレンジを直したりという所で、色々と的確に見えてくるものが多くなってきたかな?という所はありますね。やっぱり昔はコーラスとか、とりあえずある程度思い浮かんだものを、「ここにこういう風に付けたらいいのかな?」という、「かな?」で結構終わっていたんですけど、今はもうとりあえず思い浮かんでいるものを全部付けてみて、「ここは要らないな」とか外したりという部分で、コーラスに対して余裕みたいなものがちょっとずつ生まれてきたかなと。

――音楽以外の部分で、変わってきたなと感じることはありますか?

倉木:物事を前向きに捉えることが結構多くなってきたかな?というのはありますね(笑)。やっぱり10代の頃とかって悲観的な考えとか、感受性が強い分、すごく殻に閉じこもって「自分って…」とか、そういうのが多かったような気がしますけど。ある意味、色んな人に出会ったり、社会に出てみて免疫が付いたと言うか(笑)。物事を幅広く捉えることができてきたかな?というのは変わってきたなと思っています。