ユベントスとイタリア代表の守護神として君臨するジャンルイージ・ブッフォン(30)が、伝記“Numero 1”(Corriere della Sera紙ロベルト・ペッローネ記者著)の発売を記念して17日、“ガゼッタ・デッロ・スポルト”紙のビデオチャットに参加した。約2000名から質問が寄せられ、ユベントスの同僚アレッサンドロ・デル・ピエロ(34)も自宅からブッフォンへメッセージを送るなど、大きな関心を集めることとなった。サポーターから寄せられた質問に対してブッフォンは以下のように応えた。

−現在負傷で離脱を余儀なくされているが、怪我の状況は?
「内転筋の肉離れを起こしたが、責任は自分にもある。筋肉に違和感があったにも関わらず、チームが低迷中ということもあり、無理を押してまで試合に出場してしまった。その結果、怪我は悪化してしまった。今は回復に向かっており、1月には復帰できそうだ」

−移籍の噂がつきまとうが?
「(カルチョ・スキャンダルが発覚し)セリエB降格を受け入れて、チーム残留を決意した時から、一層ユベントスとの絆は増している。また、自分はクラブの目標の一端を担っているとも感じている。新しいクラブ首脳陣は、我々選手、特にベテランとの対話を大切にしてくれている。これは、過去と大きく変わった点でもある。自分が熱狂的なサポーターであるジェノアは別として、他のイタリアクラブへ移籍する可能性はない」

−ACミラン移籍の可能性もあったが?
「確かに2年前、ユベントスのセリエB降格が決まった時に、ACミラン移籍が目前まで進んでいたことは事実だ。しかし、思いとどまった。逆にユベントスがそのままセリエAに残留していたならば、気持ちはACミランへ傾いていたのかもしれない。今はもう移籍の話は存在しない。もし、5000万ユーロ(約62億円)のオファーが持ち込まれるならば、クラブに対して『自分を売ったほうがいいよ』と言うけれどね(笑)…。自分はそれほどユベントスを愛しており、それだけの巨額を手に入れることができれば、クラブが大型補強が行えるからね」

−歴代監督については?
「これまで出会った監督の中で、最も大きな影響を受けたのはリッピだ。代表だけではなく、ユベントス時代も偉大な監督だった。もちろんその他の監督も紳士的な態度で接してくれており、監督との関係は常に良好だよ」

−今季のユベントスは?
「今季は特に欧州CLの結果に期待が持てる。我々には『経験』と『結束力』がある。ベルナベウ(欧州CLアウェーのレアル・マドリー戦2−0勝利)では我々の特長が最大限に発揮された」

−セリエAのスクデット(優勝)争いは?
「インテルとACミランが我々よりもクオリティーが高い。また、ACミランは今季欧州CLを戦っていないこともある。個々のレベルは彼らの方が上回っている」