アイルランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズは18日、2011年に開催される「フォー・アソシエーション(4協会)」大会に参加すると発表した。しかし、オリジナルメンバーのイングランドは不参加となった。大会はダブリンで開催され、2月に2試合、5月に4試合が行われ、リーグ戦首位のチームがフォー・アソシエーション杯を掲げる。

 かつては、英国のサッカー協会4つ、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドが参加するホーム・インターナショナルズという大会があったが、フーリガン問題の蔓延、イングランド対スコットランド戦以外の観客の減少、W杯や欧州選手権の台頭もあり、消滅していた。

 イングランドサッカー協会は、「欧州以外のチームと対戦する機会が少ないので、親善試合の日程には南米、アフリカ、アジアのチームとの対戦を入れたい。さもないと、W杯以外で彼らと対戦するチャンスはない」とし、

「1999年以降、英国の3協会との何試合か対戦しているし、対戦するとしても、大会よりも、1回ずつの対戦を我々は望む」

「親善試合は、主要大会の予選や本大会のために行うものだ。このため、通常は予選などでの対戦相手を想定し、それと同じようなスタイルを持つチームを選ぶようにしている」と説明し、暗にスコットランド、ウェールズ、北アイルランドとの対戦に必要性を感じていないことを示唆した。

 一方、大会を開催するアイルランドサッカー協会のジョン・ディレイニー代表は、「フォー・アソシエーション大会の開催を喜んでいる。アイルランドがシニアレベルの国際大会を開催するのは初めてのことで、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドからのファンが集まるのでダブリンの雰囲気は最高潮に達するだろう」と歓迎した。