上木彩矢(撮影:野原誠治)
 2006年3月、シングル「Communication Break」で堂々のデビューを果たしたロックヴォーカリスト、上木彩矢。疾走感溢れるロックナンバーを収めたファーストアルバム「Secret Code」から、続くセカンドアルバム「明日のために 〜Forever More〜」ではミドルテンポの中で表情豊かな歌唱力を披露。ライブパフォーマンスを重ねるごとに確実な進化を遂げ、23歳の誕生日を迎えた今月10日、力強さと切なさを携えたサードアルバム「Are you happy now?」をリリースした。

第1回「コンセプトは“リアルなもの”」(2008年09月10日)

――今回は、恋愛をテーマにした曲が多いですね?

上木彩矢(以降、上木):そうですね。多分、昔から根底には恋愛があって。恋愛というか、私的にはその箱をちょっと借りている感じなんですけど(笑)。恋愛というお話の箱を借りて、その中で一言二言、自分の思っていることを言えたらいいかなと思っていて。多分キツくも柔らかくも色々な言い回しができるようになっているんですけど、私の場合あまりタラタラとお説教じみた歌詞は書かないので、ほんの1、2行に想いを込めていますね。「少ねー」みたいな(笑)。

――歌詞を書く作業自体も早くなりましたか?

上木:メッチャ早いですよ。本当に「あ!これはいける」と思った曲は、もう1時間掛からないぐらいで書けますね。

――「書こう」と思った時、瞬間的に書くんですか?

上木:はい。もう「書ける」と思わないと書かないですね(笑)。最近は本当に調子がいいので、毎日でも書いてる感じなんですけど、今日はちょっとイマイチだなという時は書かないですね。また書きたいなと思う時までちょっと待ちます。

――日頃から書き留めておくことはないですか?

上木:最低限、書き留めているノートはありますね。例えば一言足りないとか、一言ハマリが悪いなという時に、そういう所から取ったりはしますけど、ほぼ書き留めないですね。

――1ヶ月前にリリースしたシングル「Summer Memories」では金髪でしたが、赤くなりましたね。

上木:(笑)。本当はこういうのダメなんですよね。

――ダメなんですかね?

上木:それはダメですよ!…きっと。いわゆる、プロモーション的にダメじゃないですか(笑)。私、多分それ何回も言われたことがあるんですけど、無視してるんです(笑)。「統一性を持って」というのがあるんでしょうけど、私は飽き性で、もう1ヶ月に1回は髪型を変えているので。