16年半の歴史に終止符…テレ東『TVチャンピオン』が生んだもの
2008年09月16日09時21分 / 提供:Techinsight Japan
テレビ東京で長年木曜ゴールデンの看板番組として親しまれた『TVチャンピオン』(現在の番組名は『TVチャンピオン2』)が、今月18日放送分の「和菓子職人選手権スペシャル」をもってついに最終回となる。
時には社会現象まで生み、また数々の話題や有名人を輩出し続けた名物番組の終了を惜しみながら、ひとつ16年半にわたる番組の歴史をざっと振り返ってみたい。
『TVチャンピオン(以下テレチャン)』がテレビ東京で開始したのは、1992年4月(60分枠)であった。1年半後の1993年10月から90分枠に拡大されたが、その初回になんと、視聴率20.1%というテレ東バラエティ史上最高記録を樹立する(のちに『開運!なんでも鑑定団』が記録更新)。一時はテレ東躍進の一助を担うほどのヒット番組であった。それから13年たち、大黒柱としての役目をほぼ終えつつあった2006年10月からは、再び60分枠に戻して『2』にリニューアル。ひと捻りしたチャレンジ企画内容でなおも固定ファンを楽しませ続けた。
田中義剛と松本明子のスタジオMC(初期は東ちづるもいた)、中村有志らロケMCの軽妙で安定感のある進行、さらに田中信夫による重厚なナレーションは、最盛期には「木曜のお茶の間の顔」になっていたともいえる。なんたって、民放の老舗・日本テレビが当時の最強バラエティ『マジカル頭脳パワー!!』をわざわざ土曜から木曜に移動させ、裏番組としてぶつけてきた(1994年4月)ぐらいだから。
16年半の間に、『テレチャン』からは数々の名企画・好企画が誕生している。
まずはなんと言っても「大食い」。『テレチャン』といえば「大食い」というイメージを持つ人は多いはず。現に、番組の栄えある第1回も「大食い選手権」であった。
しかし、実際には「大食い」は番組開始のずっと以前の1989年から、テレ東では特番として放映されていた。『テレチャン』開始とともにレギュラーの座を得た様相である。
番組では、赤阪尊子・岸義行・小林尊ら多数の大食いスターを世に出し、さらに新星“ジャイアント”白田信幸が登場した所で、中学生が給食で早食いを真似て死亡する事故が発生(2002年1月)、TV界全体が「大食い」を競技という形で扱うのを当面自粛する悲運があった。それから3年余のちの2005年4月、『テレチャン』とは別の特番で「大食い」は復活し(その第1回に“ギャル曽根”こと曽根菜津子が登場)、現在もタイトルに堂々と「元祖!」と標榜し定期特番として続行中である(ちなみに次回放送は9月28日)。
この「大食い」以外で他局に持っていかれた企画としては、「リフォーム」や「マグロ漁」などが挙げられる。あまりにも専門的で、誰も番組としては考えなかったが、放送してみたら意外と視聴者がクギづけになった……という企画の数々。もっともこの手の流用は、あちこちの放送局で扱われることで企画に「おなじみ度」が増し、定番番組に育つこともある。ひいてはそれがテレ東に視聴率として反映する場合もあるわけで、“産みの親”としては痛し痒しかもしれない。
一方、「大食い」のような競技スタイルの企画と並んで『テレチャン』の柱だった企画が、知識を争う専門ジャンルのクイズスタイルである。『〜2』ではあまりお目にかかれなかったが、番組初期の頃はむしろこちらの形式に比重がかかっていた向きもある。
番組開始当時に話題だった、フジテレビのマニア向けクイズ番組『カルトQ』の早押しスタイルを真似た形式であった。しかしながら、出場者があまりに早くボタンを押す余り、問題がまったく視聴者に伝わらなかったため、視聴者が欲求不満に陥るという問題が発生。深夜の『カルトQ』ならさておき、ゴールデンタイムでこれはマズい……ということで開発された解決策が、「わかった人は○○を完食してからボタンを押す」「わかった人は××まで走ってからボタンを押す」という、ゲーム的要素もまじえた早押しだった。この演出がじつにテレビ的で、番組盛り上げ効果に一役買っていたのであった。
時には社会現象まで生み、また数々の話題や有名人を輩出し続けた名物番組の終了を惜しみながら、ひとつ16年半にわたる番組の歴史をざっと振り返ってみたい。
『TVチャンピオン(以下テレチャン)』がテレビ東京で開始したのは、1992年4月(60分枠)であった。1年半後の1993年10月から90分枠に拡大されたが、その初回になんと、視聴率20.1%というテレ東バラエティ史上最高記録を樹立する(のちに『開運!なんでも鑑定団』が記録更新)。一時はテレ東躍進の一助を担うほどのヒット番組であった。それから13年たち、大黒柱としての役目をほぼ終えつつあった2006年10月からは、再び60分枠に戻して『2』にリニューアル。ひと捻りしたチャレンジ企画内容でなおも固定ファンを楽しませ続けた。
田中義剛と松本明子のスタジオMC(初期は東ちづるもいた)、中村有志らロケMCの軽妙で安定感のある進行、さらに田中信夫による重厚なナレーションは、最盛期には「木曜のお茶の間の顔」になっていたともいえる。なんたって、民放の老舗・日本テレビが当時の最強バラエティ『マジカル頭脳パワー!!』をわざわざ土曜から木曜に移動させ、裏番組としてぶつけてきた(1994年4月)ぐらいだから。
16年半の間に、『テレチャン』からは数々の名企画・好企画が誕生している。
まずはなんと言っても「大食い」。『テレチャン』といえば「大食い」というイメージを持つ人は多いはず。現に、番組の栄えある第1回も「大食い選手権」であった。
しかし、実際には「大食い」は番組開始のずっと以前の1989年から、テレ東では特番として放映されていた。『テレチャン』開始とともにレギュラーの座を得た様相である。
番組では、赤阪尊子・岸義行・小林尊ら多数の大食いスターを世に出し、さらに新星“ジャイアント”白田信幸が登場した所で、中学生が給食で早食いを真似て死亡する事故が発生(2002年1月)、TV界全体が「大食い」を競技という形で扱うのを当面自粛する悲運があった。それから3年余のちの2005年4月、『テレチャン』とは別の特番で「大食い」は復活し(その第1回に“ギャル曽根”こと曽根菜津子が登場)、現在もタイトルに堂々と「元祖!」と標榜し定期特番として続行中である(ちなみに次回放送は9月28日)。
この「大食い」以外で他局に持っていかれた企画としては、「リフォーム」や「マグロ漁」などが挙げられる。あまりにも専門的で、誰も番組としては考えなかったが、放送してみたら意外と視聴者がクギづけになった……という企画の数々。もっともこの手の流用は、あちこちの放送局で扱われることで企画に「おなじみ度」が増し、定番番組に育つこともある。ひいてはそれがテレ東に視聴率として反映する場合もあるわけで、“産みの親”としては痛し痒しかもしれない。
一方、「大食い」のような競技スタイルの企画と並んで『テレチャン』の柱だった企画が、知識を争う専門ジャンルのクイズスタイルである。『〜2』ではあまりお目にかかれなかったが、番組初期の頃はむしろこちらの形式に比重がかかっていた向きもある。
番組開始当時に話題だった、フジテレビのマニア向けクイズ番組『カルトQ』の早押しスタイルを真似た形式であった。しかしながら、出場者があまりに早くボタンを押す余り、問題がまったく視聴者に伝わらなかったため、視聴者が欲求不満に陥るという問題が発生。深夜の『カルトQ』ならさておき、ゴールデンタイムでこれはマズい……ということで開発された解決策が、「わかった人は○○を完食してからボタンを押す」「わかった人は××まで走ってからボタンを押す」という、ゲーム的要素もまじえた早押しだった。この演出がじつにテレビ的で、番組盛り上げ効果に一役買っていたのであった。
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