アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、シーズン終盤に失速をはじめたチーム状況について、審判の判定が大きく左右したとコメント。アーセナルに不利な判定ばかりが続き、選手が自信を失ったと語っている。

 8日に行われたチャンピオンズ・リーグのリバプール戦に敗れ、準々決勝での敗退が決まったアーセナル。2-4で敗れたセカンドレグでは、2-2の同点に追いついた直後にDFコロ・トゥーレがペナルティエリア内でファウルを取られる微妙な判定でリバプールにPKが与えられるなど、審判の笛で試合の流れが大きく変わるケースが多いとベンゲルは語る。そして、このフランス人監督は、アーセナルに不利な判定が意図的に繰り返され、タイトルレースに大きな影響を与えたと断言している。

「ここ最近の試合では、すべての判定がアーセナルに不利なものだった。そして、こういった判定が、チームから自信を奪っていった。するとチームが脆くなるのは当然だ。この発言で私が何らかの処分を受けても構わない。選手が処分されるよりはマシだからね」

 日曜日には優勝争いへの生き残りを賭けて首位マンチェスター・ユナイテッドと対戦するアーセナル。敗戦すればタイトルを諦めると話すベンゲルは、「我々に不利な状況だからこそ、この試合で勝利を収めれば大きな意味がある」と皮肉を込めて語っている。審判の判定に対する不満を吐露したベンゲルの発言は、またも大きな波紋を呼ぶことになりそうだ。

コロー・トゥーレ(Kolo Toure)


生年月日:1977/08/17
所属   :アーセナル
国籍   :コートジボアール
ポジション:DF