melody.(撮影:野原誠治/ヘアメイク:小林友香)
 先月13日、11作目となるシングル「遥花〜はるか〜」を発表したmelody.。4月9日には、前作「READY TO GO!」からわずか9ヶ月で、4作目のアルバム「Lei Aloha」を発表する。「Lei」とは彼女の故郷であるハワイ原産の白い花をループ状に繋げた首飾りのことで、その一つ一つの花は「愛」を、それらが繋がっている首飾りは人と人との「絆」を意味する。ハワイで生まれ育った彼女が、夢見た日本での歌手デビューを果たし、5周年を迎えた今、自らの原点へと回帰する。

――小さい頃はどんな女の子でしたか?

melody.:元気でしたね。なんか男の子みたいだったし(笑)。私は4人姉妹の長女で妹が3人いるんですけど、いっつもプールの周りとかを走り回っていたり、木に登っていたり、すっごく活発、じっとしていられない姉妹で。私も妹達も、学校でも女の子達と遊んでいるより、男の子達とスポーツをやっている方が楽しかったんですよ。ずっとバスケをやっていたり、サッカーやったり、裸足で追い掛けっこをしたり(笑)。だけど洋服がすごく好きで、ママが言っていたんですけど、まだ言葉を話す前から洋服の好き嫌いがあったみたいで。お姫様みたいにスカートをはくとすっごく女の子になるんだけど、ショーツとかをはかせると男の子みたいになっちゃうとか、洋服によって性格が違ったみたいです(笑)。自分では昔の記憶は無いんですけど、写真を見ると分かるんですよね。

――本名がmelodyということからも、ご両親はきっと音楽好きな方で、小さな頃から身の回りに音楽が流れていたんだろうなと想像するのですが、何か習い事などはやっていたのですか?

melody.:パパは昔バンドのドラマーで、ママはずっと歌を歌っていて。家の中ではいつも音楽が流れていたり、ドラムセットとかピアノとかシンセサイザーとか色々なものが置いてあったから、そういうもので遊んでいたりしていて。初めてシンガーになりたいと思ったのが4歳の時だったんです。歌っているママを見て、「格好いいなぁ。私も歌を歌いたい!」と思って、ピアノのレッスンを始めて、クラシックバレーを始めて。高校に入ってからは、ジャズとヒップホップのダンスを始めて。歌のレッスンは、12歳の時に始めたんです。だから、人前で歌ったり踊ったりするのは、子供の頃からすっごく好きでした。

――小さい時に、例えばお花屋さんになりたいとか、お嫁さんになりたいとか、そういう漠然とした夢を見ることもなく、もう一貫してずっと「歌手になりたい!」という感じだったんですか?

melody.:まぁ、小学校の頃とかに、「宇宙飛行士になってみたい!」と思った時期も、「バレリーナになりたい!」と思った時期もあったんですけど、全然真剣じゃなかったし(笑)。12歳の時に歌をやろうと思って、真剣にプロを目指して。日本にすごく憧れていたから、「日本で歌いたい!」という気持ちが強くて。ママに「日本で歌をやりたい!」と言ったら、「ちゃんと勉強して、高校を卒業して、大学も行って、ちゃんと安定した仕事に就いて欲しい」と反対されて。

――お母さんの実体験として、その大変さを知ってるからでしょうね。

melody.:そう。私はママをリスペクトしているし、言いたいことはすごくよく分かったので、「頑張ってちゃんと勉強して、とりあえずは高校を卒業するまで」と思っていたんです。だけど、12歳の時からずっと色々なショーとかに出たりしていて、もう本当に歌が好きだったんですよね。それで17歳の時に、もう高校卒業とか大学も決まっていた時に、ママに「やっぱり日本で歌をやるという夢を捨てられない!」と言ったら、melody.の12歳からの5年間の行動を見ていて、「本当に歌が好きなんだな」と認めてくれて。「melody.がやりたのであれば、やってみたら?」と言ってくれたんですよ。