釣り?質問で小遣い論争勃発 「中学2年月5万」に回答1300件
Q&Aサイト「ヤフー知恵袋」で、「中学2年で月5万円の小遣いは少なすぎる」と訴えた質問が話題になっている。どうやらウソで反応を楽しむ「釣り」の可能性が濃厚なのだが、サイトでは小遣いのあり方を巡って議論が沸騰。回答が殺到する騒ぎになり、ブログやミクシィなどにも飛び火している。
「5万円なんて、1週間も持ちません」
「ヤフー知恵袋」に質問が載ったのが、2007年12月30日。「中学2年生女子」というヤフーのユーザーが、「中学2年生で、1か月のお小遣いが5万円ってどう思いますか??」と質問を投げかけた。「ヴィトンとかコーチのブランド物のバック1つ買ったら、これくらいすぐになくなっちゃいます。おかげで、欲しいものが全然買えません」という悩み相談の形だった。さらに、次のように明かした。
「この前は彼氏とデートでレストラン行ったけど、2人で合計4万いくらかして、タクシーで帰れませんでした」「5万円なんて、1週間も持ちません。親に足りないといっても、これ以上はくれません。ひどくないですか?」
暮れも押し詰まっていたが、中学生とは思えないような質問の内容に対し、次々と罵声のような回答が寄せられた。
「貴方の考え方が変です。浪費癖がついて、将来破産しますよ」「中学2年生で、1か月のお小遣いが5万円というのは『とても異常』です」…。
中には、「釣りじゃないか」と指摘する回答もあったが、テーマが刺激的だったためか、その後続々と回答が届いた。そして、08年1月8日までにその数がなんと1300件ほどにも膨らんだのだ。この数には、ヤフーの広報担当者も、「あまり聞いたことがないような数ですね」と驚いた。閲覧数だけでも、28万ページビューに上っている。
回答は1月6日に打ち切られ、質問したユーザーからは次のようなコメントが書き込まれた。
「知恵袋の回答数、最高記録更新という長年の夢が叶いました」「私は5万円ももらってませんが、実際はいるのでしょうね」
ウソを告白したようなこのコメントからすると、どうやら「釣り」らしい。
誕生日プレゼントが別荘!?
質問が「釣り」かどうかは別として、なぜ1300件もの回答が寄せられたのか。回答を読んでいくと、格差社会と言われる中で、自らの小遣いや給料を気にする人が多いことが浮き彫りになった。例えば、
「5万ですか〜、十分じゃないですか?コンビニのバイト1ヶ月働いて良くて10万ですよ?w」「フリーターやって掛け持ちでやっとこさ20万貰ってるんだよ、私は」「マックのバイトは一時間750円だ。5万円という額はマックで何時間必死で働くと手に入る金なのか考えて使えよ」
などなど。一方で、これも「釣り」の可能性があるが、
「私は某お嬢様学校を卒業しましたが、本当に裕福な家庭の友達は喧嘩した父親と仲直りした記念ってだけでブルガリの時計買ってもらったりしてましたよ?」「あははw友達・・・つうかただのクラスメートにお小遣い10万しかくれないよ〜って言ってる人もいましたw」
と、上には上がいることを示唆する回答もあった。回答者からは、
「格差社会...実感するなぁー 金持ちのお子様にしては少ない方なのかなー?」
と溜め息交じりの声が聞かれた。
さらに、この騒ぎはブログやミクシィにも波及し、にわか小遣い論議に発展している。
ところで、中学生の平均的な小遣い額はいくらなのだろうか。
日本銀行が事務局をしている金融広報中央委員会の調べによると、05年度の調査では、中学生の平均は月2738円だった。ヤフー知恵袋の回答でも、同程度の金額を普通のレベルに挙げる人が多かった。
ちなみに、自称「中学2年生女子」のユーザーは、コメントで次のことも明かしている。これは釣りか否か。
「余談ですが、学校に学年一優秀で部活の成績も優れ、顔も可愛い子がいます。自家用車で通学、欲しいものも使用人に言えば買ってきてもらえるそうです。ブランドものもいくつか持ってるよう。しかも、誕プレが別荘!」
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