ポーランドを逆転で下した全日本 (Photo by B.O.S)

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 柳本ジャパン、4年前の感動を再現――。バレーボールのワールドカップ女子大会の第7日は10日、北海道立総合体育センターなどで行われ、日本はポーランドに3−2(19−25、25−22、18−25、25−22、15−12)で勝利。通算成績を5勝2敗とした。11日はケニアと対戦する。

 4年前の再現だった。03年のワールドカップで、日本はポーランドと対戦し、フルセットの末に勝利した。試合後のインタビューを担当していた、フジテレビの森昭一郎アナウンサーが感極まって涙。代わりに高橋みゆきがマイクを受け取ってインタビューして見せ、感動を呼んだ。その試合の記憶と重なるような激闘だった。

 第1セット、日本はポーランドの高さのあるブロックの前にエースの栗原が封じられた。杉山のブロードや高橋のレフトからの素早い攻撃で対抗したが、ポーランドのエース、身長190センチのグリンカを止められず、振り切られた。

 第2セットの序盤、木村がブロックでグリンカを捕らえると、荒木のブロックや木村のスパイクが決まり出し、勢いに乗った。中盤から、栗原がレフトからストレートにスパイクを決めるなど復調し始めた。

 第3セットを奪われて、後が無くなった日本だが、第4セットに再び息を吹き返す。木村の思い切りのいいスパイクや時間差攻撃が効果的に決まった。一方のポーランドは、グリンカにミスが目立ち始め、流れは日本に。第4セットを奪い、勝負を第5セットに持ち込んだ。

 第5セットでも、木村が低い二段トスを強引にクロスに決めるなど、日本の勢いは止まらなかった。最後は高橋が、レフトからブロックアウトを誘うスパイクを決め、4年前の激闘を思い起こさせる大逆転勝利を演じて見せた。

 高橋は、試合後のインタビューで「マイクを渡しましょうか」と勧められたが、笑顔で拒否。「今日は本当に負けたくなかったので、集中してやりました」と満面の笑みで勝利の味を噛み締めていた。