バレンシアのスペイン代表FWダビ・ビージャからゴールの快音が消えている。土曜日(17日)のラシン戦では0−2でホーム、メスタージャでまさかの敗戦。ラシン戦でもフル出場したビージャは33分には決定的チャンスを迎えるが、相手DFにカットされゴールにはならず。結局ネットを揺らすことはなかった。

“ゴール欠乏症”にかかっているビージャはこれでリーガ602分間ノーゴール。つまり7試合もゴールから遠ざかっていることになる。ビージャが最後にゴールを決めたのは1月18日にアウェイで行われたベティス戦(第20節)にまでさかのぼる。最終的に2−1で敗れたもののビージャはこの試合で1ゴールをマークしている。ビージャは2部のスポルティングからサラゴサに移籍した2003/04シーズンに639分間ノーゴールというありがたくない記録を作っているが、次節のエスパニョール戦にフル出場し、ノーゴールに終われば、この記録を更新することになる。

 インターナショナルウィークのため約2週間、リーガは一時中断となるが、ビージャはユーロ2008予選、デンマーク戦(24日)、アイスランド戦(28日)のメンバーに招集されている。現在グループF組で第5位と厳しい状況に立たされているスペインにとってホームで行われるこの2試合できっちり勝っておきたいところ。勝ち点3を得るには当然ゴールが必要、ビージャのゴールにも期待がかかる。

 昨シーズンはエトーに次ぐ25ゴールでリーガ得点ランキング2位、スペイン人選手ではトップとなったビージャ。今シーズンは現在10ゴールで6位、と昨シーズンよりもペースは落ちているといった感は否めないが、その力はすでに証明されている。代表戦でのゴールがきっかけとなり、ビージャのゴールの快音が聞かれるようになる可能性は十分にある。ビージャのゴールに是非期待したいところだ。

(スペイン通信)