「もう人物の撮影は辞めて下さい」 「盗撮」被害に古寺が切実な訴え
栃木県下野市にある「下野大師児栄山(じえいざん)華蔵寺(けぞうじ)」が2018年10月8日、寺の従業員が盗撮に遭っていると公式サイトなどで発表した。
「もう人物の撮影は辞めて下さい。切実なお願いです」と訴えている。
「寺院スタッフの退職が止まりません」
下野大師児栄山華蔵寺は1282年に建立。スマート墓やお月見コンサート、寺シネマなどユニークな取り組みで知られる。
公式サイトやSNSに掲載された発表文によれば、10月8日に「寺院スタッフ」が盗撮されたという。境内では撮影を禁止しているため、撮影者に注意してデータ削除を依頼したものの応じなかった。
盗撮被害はこれが初めてではなく、6月25日にツイッターで、
「巫女を趣味嗜好の為に撮影しないで下さい。無断で動画撮影していた変質者がいた様で、こちらも対応に困っており、本人は怯えております」
と注意喚起していた。インスタグラムでは、今回と前回の撮影者は別人だとも明かしている。
「このままだと寺院スタッフの退職が止まりません」と実害も出ており、「もう人物の撮影は辞めて下さい。切実なお願いです。何卒ご理解下さい」と理解を求めた。