マクドナルドに自分たちが写った自作の巨大ポスターを無断で飾る」という試みに成功した青年たちが、なんとマクドナルドから正式に広告への出演オファーを受けました。マクドナルドの神対応が全米で称賛されています。

ジェブ・マラビラさんとクリスチャン・トレドさんが、「マクドナルドに自分たちのポスターを貼る」という作戦を実行した様子は、以下のムービーに映されています。

We Became McDonalds Poster Models - YouTube

YouTubeにアップロードされたムービーのテーマは「マクドナルドのポスターモデルになる方法」



ムービーで自分たちの「偉業」を解説するのはマラビラさん本人。



マラビラさんは近所のマクドナルドで食事をしているときにあることに気づきました。



それは、「壁に貼られたポスターの中にアジア人がいない」という事実。自分のようなアジアンもポスターに加わる方が良いと考えたマラビラさんは、「自分たちでポスターを作って勝手に貼ってみる」という大胆な行動を計画します。



ステップ1:被写体



自分たちがモデルになるのは決定していましたが、どんなシチュエーションを撮るのが良いか?と考えた結果、誰もがなじみがあって大好きな「学校」になりました。



ステップ2:写真を撮る



友人のトレドさんと仲良くマクドナルドのハンバーガーとポテトを手に、写真撮影。



ステップ3:編集



撮影した写真は、マクドナルドのプロモーションポスターにふさわしいようにPhotoshopで加工します。



ステップ4:下準備



6.48ドル(約730円)であるモノを購入。



なんと、マクドナルドのシャツでした。



このシャツに名札、黒のパンツとタイを着用すれば、マクドナルドスタッフの完成。



名札も手作りです。



準備が整ったある日、自宅に大きな荷物が到着しました。



包装紙を取り除くと……



「僕たちだ!なんてこった!」と大はしゃぎ。



マクドナルドのロゴ入りの巨大なポスターは、入っていなかったポテトも画像加工で加えられており、クオリティもばっちりです。



ステップ5:作戦決行



いよいよ、行動に移す日が来ました。



大きなポスターを車に積み込んで、向かうは近所のマクドナルド



仲間のケイトリンさんとキャサンドラさんを見張り役として配置。





ポスターを店内に運び込む二人。



マラビラさんはマクドナルド店員に見えるように着替えます。



ポスターを貼れそうな大きな壁にポスターを運ぶ二人。



「もうすこし左かな……」と指示するマラビラさんは、どこから見てもマクドナルドの店員です。



「その位置!ばっちりだ」



ポスターの貼り付けに成功。



4人はそそくさと店を出て、撤収。



マクドナルドに自分たちのポスターを貼る」という作戦は大成功。



後日、おそるおそる店に行くと、ポスターはそのままの状態。



ポスターの前に座って記念撮影。このポスターは2カ月もの間、店に飾られることになりました。



実は、マラビラさんとトレドさんがポスターを勝手に貼ったことに、マクドナルド店長は早い段階で気づいていたとのこと。しかし、「多様性を重視すべき」という二人の考えに大いに賛同したマクドナルドは、ポスターをそのまま店に飾っておくことを黙認していたというわけです。

作戦決行から51日目にマラビラさんはTwitterでポスター作戦を明かしたところ、100万件以上のいいねが付くほど大反響を得て、それを許したマクドナルドの「神対応」も大いに称賛されることに。





自作ポスター貼り付け作戦の反響はとどまることを知らず、ついには人気のトーク番組「The Ellen DeGeneres Show(エレンの部屋)」のエレン・デジェネレスの目にもとまり、二人は番組に出演することになりました。

Ellen Has a Big Surprise for Viral McDonald’s Pranksters - YouTube

二人の「偉業」に関心するエレン。



「おとがめはなかったの?」という質問には……



実は1週間後にマクドナルド関係者から電話があったと答えるマラビラさん。「問題になっていますか……?」とおそるおそる尋ねると、「問題ない」という回答をもらえたそうです。



トークの終了時間が近づくと、エレンは「あなたたちにサプライズがあるの」と切り出しました。



「まず最初は、外にビルボードの看板があるわよね?」



「私の番組ポスターをあなたたち仕様に変えさせてもらったわ」



ウケる二人。



次のサプライズ。ファンが自分を描いてくれたというアートポスターですが、エレンの手に余る模様。



「これをマクドナルドにこっそり貼り付けてね」ときついジョークを飛ばすエレン。



「そして、最後に。マクドナルドはあなたたちのような顧客を愛しています。彼らは多様性を重んじており、そのことを顧客に伝えたがっています。マクドナルドはあなたたち二人をマーケティングキャンペーンに用いるつもりです」



マクドナルドからの正式なオファーに「信じられない」とびっくりする二人。



「それだけじゃなく、このキャンペーンではあなたちそれぞれに、2万5000ドル(約280万円)が支払われます」とエレンが伝えると、この表情。



2万5000ドルの小切手パネルが手渡されると、番組の観覧者から割れんばかりの拍手が起こりました。