「清掃のパイオニアは日本だ」 各国に広がるゴミ拾い、英BBCが“日本発”と認定
セネガル、サウジ、コロンビア…今大会話題のサポーターの活動の“発祥”は?
盛り上がるサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会。今大会、ピッチと同じくらい脚光を浴びているのが、試合後のサポーターの様子だ。かつてないほどに各国で客席の掃除に励むシーンが見受けられる。しかし、日本人サポーターからすれば、大会ごとに見慣れた光景でもある。いったい、“発祥”はどこなのか――。海外メディアは「清掃のパイオニアは日本のファンたちだ」と“日本発”を認定している。
熱い戦いを繰り広げるピッチに声援を送る客席も、いつも以上に脚光を浴びる大会となっている。海外メディアは試合後に清掃に励むサポーターを度々、話題にしている。セネガル、サウジアラビア、コロンビア、ウルグアイなどが勝ち負けに関わらず、ゴミ拾いを行ったことが伝えられている。
しかし、日本のファンからすると“見慣れた光景”かもしれない。それもそのはず、日本にとって初出場だった98年フランス大会は3戦全敗にもかかわらず、サポーターが試合後に清掃活動を行い、話題を呼んだ。日本人らしい美徳が表れたシーンを誇らしく思ったファンも多いだろう。続々と報じられる今大会の報道にも日本の“歴史”を認めているものもあった。
英BBCは「清掃のパイオニアであり、有名なのは日本のファンたちだ」と紹介
英公共放送「BBC」は「セネガルのファンたちは確かに同時に今年のワールドカップで行ったが、このパイオニアであり、今やそれで有名なのは日本のファンたちだ」と記述。「パイオニア」という表現を使って“日本発”であることを紹介している。
また、別の記事では「日本のファンが模範を示した。コロンビアの熱狂ファンがそれに続いた。セネガルとウルグアイのサポーターも最新の勝利試合で加わった」と紹介。「日本の活動が他の国に広がったようだ」とも記し、広がりを認めている。
88年の歴史があるW杯は21回目を迎え、ピッチ上の選手たちの技術は各段に進化し、判定にはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されるなど、大会ごとに進化を遂げている。そんな中で日本人サポーターが20年に渡って客席で示してきた姿勢も新たなW杯の価値として根付き始めているのかもしれない。
24日に行われる日本―セネガルはともにクリーンなサポーター同士の一戦。両国にとって遠いロシアの地で集まるサポーターの姿も忘れずに見守りたい。(THE ANSWER編集部)