チョコでアンチエイジング! 効果的な選び方、食べ方教えます。
面倒なこと、辛いことは長く続かないもの。しかし、アンチエイジングに必要で大切なことは、「続けていくこと」です。そのため、できれば美味しいものを食べて、楽しいことをしながらアンチエイジングすることが理想的です。
そこで今回は、そのひとつとしてチョコレートでアンチエイジングする方法をご紹介したいと思います。
チョコレートを食べて期待できる嬉しい効果
チョコレートが美容にも健康にもいいということがさまざまな研究結果からわかって以降、カカオの含有量に注目した多種多様な商品が販売されるようになりました。
しかし、その一方でチョコレートにどのような効果があるのか具体的に知っている人は案外少ないのではないでしょうか。まずは、チョコレートの効果について詳しくご紹介していきましょう。
(1)血液をサラサラにして血管をしなやかにする
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、血流を改善したり、血管をしなやかにする作用があるといわれています。そして、カカオ含有量の高いチョコレートほどその効果は高いのだそうです。また、チョコレートをよく食べる人は循環器病の死亡率が低いことも明らかになっています。
(2)血圧を低下させる
加齢などによって高血圧になる人は意外と多いもの。そんな人にとってチョコレートの持つ血圧を低下させる効果は大変魅力的です。国内外のさまざまな研究・実験の結果、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを低用量摂取することによって血圧を低下させることがわかっています。血圧を低下させる割合は血圧が高い人ほど高く、中には高血圧が改善されたという実験結果もあるようです。
(3)便通を良くする
チョコレートには食物繊維が豊富に含まれているほか、便のかさを増す効果があるカカオプロテインが豊富に含まれています。そのため便通を改善する効果もあります。このカカオプロテインには、このほか、便の色を改善したり、排便回数を増やしたり、腸内フローラを調整する効果があるといわれています。便秘は、腹痛や肌荒れを引き起こすだけでなく、大腸ガンにつながる危険性も指摘されているので、できるだけ早期に改善することが大切です。
(4)血糖値の上昇を防ぐ
高カカオチョコレートは、血糖値の上昇を抑える効果が期待できるといわれています。そのため高カカオチョコレートを食べることは、ダイエットやアンチエイジング、糖尿病予防などに効果が期待できる可能性があるということになります。
(5)冷え性の改善
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、手足の体表温度を下げにくくする作用があるといわれています。そのため冷え性の改善にも効果が期待できます。
(6)認知症の予防
年齢を重ねると学習能力や記憶力が低下します。これはBDNF(脳由来神経栄養因子)という神経細胞の発生、成長、維持、再生を促進する物質が加齢によって減少していくことが関係しています。このBDNFは、高カカオチョコレートを食べると上昇して認知機能を高めることが明らかになっています。そのため認知症の予防にも効果が期待できます。
(7)美肌効果
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、赤ワインよりも強い抗酸化作用があります。そのため肌や身体の酸化を防ぐことによってアンチエイジング効果が期待できます。
また、カカオポリフェノールには角質の水分量を保ったり、紫外線を浴びることによって肌が炎症を起こすのを抑制したりする作用があるといわれていて、美肌効果が期待できます。
(8)歯周病や口臭の予防・改善
日本では成人の約8割が罹患しているといわれている歯周病にも、高カカオチョコレートの摂取は効果的であるといわれています。というのも、カカオポリフェノールは歯周病菌を減少させる働きが期待できるといわれているからです。また、カカオポリフェノールは、口臭対策にも有効なのだそうです。
このほかにも、チョコレートには骨粗しょう症やアレルギーを予防する効果などがあるといわれています。
どんな種類のチョコをどれだけ食べればいいのか
では、どんな種類のチョコをどれだけ食べるのが効果的なのでしょうか。
まず種類ですが、これは先にご紹介した効果を求めるなら、カカオ含有量が70パーセント以上の高カカオチョコレートに限るようです。カカオの含有量が多くなれば多くなるほどより嬉しい効果を実感できる可能性が高くなりますが、その分、味に苦味が増し、食べにくくなる傾向にあります。
また、カカオ含有量が多いと、それに含まれるカフェインや脂質が多くなったりしてアレルギーを起こすこともあります。そのためカカオの含有量70パーセントのものを少量から食べ始めてみるのがおすすめです。また、商品を選ぶ際は、できるだけ添加物が含まれていないものを選ぶのがポイントになります。
次に量についてですが、いくら美容や健康に嬉しい効果があるといっても食べ過ぎは厳禁。一般的にはさまざまな研究や実験の結果、1日5回に分けて5グラム程度の高カカオチョコレートを食べるのが効果的であるといわれています。また、この程度の量の摂取であれば、健康な人ならメタボリック症候群を引き起こしたり、体重やBMIの増加を招いたりする可能性が低いのだそうです。
ちなみに一般的な板チョコは半分で約25グラム。1日分の推奨量に相当します。また、あらかじめ5グラム程度個装されている商品もあるので続けやすい商品をいろいろと試して探してみるのもひとつです。
それから、高カカオチョコレートを食べるタイミングもポイント。血糖値の上昇を緩やかにする作用を利用して、食事の前に食べるのがおすすめです。
大切なのは、続けること。まずは4週間ほど続けてみましょう。