錦織の「交代要員」 杉田祐一が天才ガスケから大金星 実況興奮「信じられますか」
バルセロナOP2回戦、ラッキールーザーの世界91位が強豪から連続金星
男子テニスのバルセロナ・オープンは25日、シングルス2回戦が行われ、ラッキールーザーの世界ランク91位・杉田祐一は、第9シードのリシャール・ガスケ(フランス)を4-6、6-3、7-6を撃破。1回戦で破った元世界ランク5位のトミー・ロブレド(スペイン)に続く連続金星を挙げ、ATP公式中継サイト「テニスTV」の実況は驚きをもって日本の28歳の勝利を伝えている。
同サイトはツイッターにフルセットの末に勝利した瞬間の中継動画を投稿。杉田がマッチポイントをものにし、両手でガッツポーズを作って点を仰ぐと、実況は「彼はやり遂げた! 信じられますか」と第一声、興奮気味に伝えている。
破った相手は、幼い頃から「天才」と称され、18歳で混合ダブルスで全仏オープンを制したガスケ。世界ランク7位をマークし、長くトップに君臨した強豪のシード選手を下した。しかも、杉田は今大会、錦織圭(日清食品)が右手首痛で辞退したことにより、出場切符を掴んだラッキールーザーだから、驚くのも無理はない。
「この男はここにいない錦織の事実上の交代要員ですが、ユウイチ・スギタは好機を両手でがっしり掴みました。世界ランク91位です、彼のこれまでのキャリアで最高の出来だったでしょう」
実況はこのように大金星を称賛している。1回戦では元世界ランク5位のロブレドを下しており、強豪を連続撃破。日本勢では3番手に位置する世界ランク91位だが、錦織不在のバルセロナで一躍、脚光を浴びている。